南太平洋の楽園、タヒチの伝統を守り伝える盛大なお祭り『ヘイヴァ・イ・タヒチ(Heiva i Tahiti)』 

毎年7月はヘイヴァ・イ・タヒチの季節!今年も現地は相当な盛り上がりだったようです!!

・・・ところで、ヘイヴァ・イ・タヒチ?何それ?美味しいもの?という方も多いのではないでしょうか?
そんなわけで、今回は「ヘイヴァ・イ・タヒチ」の豆知識をご紹介させていただきます!

「へイヴァ(Heiva)」とは、タヒチの言葉で「祭り」とか「演技」という意味です。
つまり「ヘイヴァ・イ・タヒチ」は、ずばり「タヒチのお祭り」という意味なんです。それだけで、相当盛大なお祭りのイメージが沸きますね!

 
タヒチ王国の歴史

はじめに、ヘイヴァ・イ・タヒチの成り立ちの背景にある、タヒチの歴史をざっとご説明させていただきますね。

1842年頃のタヒチ(出展:ウィキメディア・コモンズ)

 

タヒチに人が定住するようになったのは、紀元1世紀頃のことです。古代ポリネシア人が、カヌーに乗って、星を頼りに海を渡ってやってきました。古代ポリネシア人の「大いなる旅」と言われます。
彼らは、ハワイやニュージーランド、イースター島などに広がっていき、「ポリネシア」という文化圏を形成していきました。

※古代ポリネシア人の「大いなる旅」については、こちらの記事もご覧くださいね!

タヒチが欧米諸国の歴史に登場するのは、18世紀になってからです。
その頃のタヒチは、いくつかの首長国に分かれ、互いに領土をめぐって、戦いが続いていました。
タヒチ島の北東部、ポリオヌウ地区の首長ティナ(後のポマレ1世)は、島にやってきたヨーロッパ人と交渉して、武器を入手することを条件に、キリスト教の布教を認めます。そして戦いを有利に進めていき、1791年にタヒチを統一して、タヒチ王国を築きました。

タヒチを訪れたキャプテン・ジェームズ・クックは、ポマレ1世のことを「195cmもある美男子で、立派な体格の血色の良い男」と記録に残しているそうです。

 

ポマレ1世(出展:ウィキメディア・コモンズ)

 
ポマレ1世の後を継いだポマレ2世は、キリスト教に改宗。キリスト教を国教としました。そして、タヒチアン・ダンスを「キリスト教に反するみだらなもの」として、公共の場で踊ることを禁止してしまいました。

その後、ポマレ4世の時代に、フランスがタヒチに介入してきます。
タヒチは抵抗し、1844年、フランス・タヒチ戦争が勃発しましたが、1846年にフランスが勝利。タヒチはフランスの保護国となりました。
そして1880年、ポマレ5世が統治権をフランスに譲渡して、タヒチはフランス領となり、タヒチ王国の歴史は幕を閉じたのです。

 
ヘイヴァ・イ・タヒチの始まり

フランス政府は、タヒチの伝統芸能を規制する法律を、徐々に撤廃していきました。
タヒチがフランス領となった翌年、1881年7月のこと。7月14日は、フランスの革命記念日です。世界中のフランス領土でお祝いが行われます。タヒチも例外ではなく、お祝いが行われることとなりました。
それが第1回ヘイヴァ・イ・タヒチです。
当時は「ティウライ(Tiurai、7月という意味)」と呼ばれていました。

もともと革命記念日のお祝いは、軍事パレードをはじめとする、さまざまなパレードが中心ですが、タヒチでは、ポリネシアの伝統的な歌のコンテストが行われました。
このコンテストには、30以上のグループが参加したのだとか。

 

1909年頃、パレオを着て踊る人々(出展:ウィキメディア・コモンズ)

 

タヒチアン・ダンスの登場

1956年に登場したマドレーヌ・モウアと、彼女が結成したグループ「へイヴァ」のダンスは、それまでのお祭りに、革命的な変化を起こしたとも、彼女によってタヒチの伝統的な踊りが復活したとも言われています。
現在のタヒチアン・ダンス、”オリ・タヒチ”の登場です。
フランス政府が”徐々に”解禁していったタヒチアン・ダンスは、肌の露出が少な目な、西洋風のドレスをまとって踊っていましたが、マドレーヌ・モウアは、タヒチの伝統的な衣装を身にまとい、情熱的なタヒチアン・ダンスを再現したのです。

フランス領タヒチは、南太平洋の高級リゾートとして、世界的に注目を浴びるようになっていきました。それが、タヒチのお祭りをさらに盛り上げていくきっかけにもなりました。
そして1985年、「Tiurai」は「Heiva i Tahiti」と改名され、現在のような形式のお祭りとなりました。

 

こちらは、Polynesie Premiere(フランス領ポリネシアのテレビ局)制作の、マドレーヌ・モウアを紹介する動画です。
※”You Tubeで見る”をクリックするとご覧いただけます。

 

現代のヘイヴァ・イ・タヒチ

今日、ヘイヴァ・イ・タヒチのメイン・イベントは、タヒチアン・ダンスと歌のコンテストです。
フランス領ポリネシア、そしてタヒチ島の首都パペーテのスタジアムで、会場が一体となるような、盛大な盛り上がりの中で行われます。

その他にも、ポリネシアの伝統的な双胴カヌーのレースや、やり投げの大会など、古くからタヒチに伝わるスポーツの大会や、炎の上を歩く(!)ウムチという伝統的な儀式が行われ、約1か月の間、大変な盛り上がりとなります。

 

伝統カヌーのレース(By Bianca Henry from Bora Bora, French Polynesia [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons)

ヘイヴァ・イ・タヒチの公式サイトはこちら(フランス語又は英語です)

ヘイヴァ・イ・タヒチは、タヒチの伝統芸能を、華やかに楽しく伝承していこうという、素敵な取組なのですね!

 

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