ハワイがハワイであることを願うーハワイ王国時代から人々に愛され歌い継がれている「Hawai’i Pono’i(ハワイ・ポノイ)」とは 

ロイヤル・ハワイアン・バンドを率いるヘンリー・バーガー(出展:Wkimedia Commons)

ハワイの音楽と言われると、どんな音楽を連想しますか?
ウクレレやギターの奏でる美しいメロディーでしょうか?あるいは荘厳なオリ(チャント)でしょうか?

いずれもハワイならではの素晴らしい音楽ですね。

今回は、ハワイ州の歌「Hawai’i Pono’i(ハワイ・ポノイ)」をご紹介させていただきます。

 

出展:Wkimedia Commons

 
ハワイの音楽、その原点は大自然や神々に捧げた祈りに遡ります。
楽器は、ほとんどが打楽器でした。メロディではなくビートを刻み、そのビートに合わせて人々は歌い、踊りました。

ハワイに西洋音楽がもたらされたのは、18世紀以降のことです。キリスト教の宣教師によって、讃美歌がハワイにやってきました。
その後、ハワイ語で歌われる歌も、讃美歌のようなメロディを持つようになっていきました。

そんな時代にハワイ王国の国歌「Hawai’i Pono’i(ハワイ・ポノイ)」は作られました。
作詞はカラカウア王自らが行いました。そして作曲は、ロイヤル・ハワイアン・バンドを率いたヘンリー・バーガーです。

 
ヘンリ・バーガーのこと

ヘンリー・バーガー(1844~1929)は、プロイセン王国の首都、ベルリンの出身です。
ハワイの国民に音楽をプレゼントしたいと考えたカメハメハ5世が、ドイツを統一(※)したばかりの皇帝、ヴィルヘルム1世にお願いしたことがきっかけで、1872年にハワイに派遣されました。

※プロイセン王国は、1862年の普仏戦争の勝利によりドイツ統一を達成。このとき活躍した首相が「鉄血宰相」ビスマルクです。

ヘンリー・バーガーは、 1929年に亡くなるまでの間、ロイヤル・ハワイアン・バンドの指揮者としてバンドを率いていき、300曲近くの作曲と、1000曲を超えるアレンジを残しました。
リリウオカラニ女王とも親交が深く、女王から「Father of Hawaiian Music」という称号を与えられています。

1995年、ハワイアンミュージックの殿堂入りを果たしたヘンリ・バーガーは、今、ハワイ最古のキリスト教教会、ホノルルのカワイアハオ教会に静かに眠っています。

 

 

”Hawai’i Pono’i”とは、直訳すると”ハワイそのもの”という意味になります。
「Hawai’i Pono’i(ハワイ・ポノイ)」は、ハワイを統一し、ハワイをハワイたらしめたカメハメハ大王を讃えると同時に、若い世代に、ハワイがハワイであることを受け継ぐように、力強く語りかけているメッセージでもあるのですね。

「Hawai’i Pono’i(ハワイ・ポノイ)」は、ハワイ王国が滅びた後も、ハワイの人々によって歌い継がれました。
そして1967年に、ハワイ州の歌として定められたのです。

 

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