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丈夫でしなやかな”ラウハラ工芸品”は、自然と共存していた先人たちが見出し、編み出した芸術品!

ハワイ固有の植物ハラ(Hala)
ハワイでは、ハラの葉を編んだ工芸品を「ラウハラ工芸品」または単に「ラウハラ」と呼び、古くから様々な用途に重用されてきました。「ラウハラ」とは、ハワイ語で「ハラの葉」という意味です。

ハラは、海岸線で生育します。
幹から八方に伸びる気根が、まるでタコの足のように見えることから、日本では、タコノキと呼ばれている植物の仲間です。

タコノキの仲間は、雄と雌がある木で、雌の木にはパイナップルのような実がなります。実は食用とされ、幹は建材に、また雄の木からは香料が作られるなど、非常に有用な木なんですよ!
ハラの細長い葉は、強く、耐久性と柔軟性にも富むため、葉を乾燥させて編むという細工が、昔から世界各地で盛んに行われてきました。

 

パイナップルのようなハラの実(Photo by Forest & Kim Starr)

 
ラウハラ工芸品は、床に敷くマット、寝床、船の帆、屋根といった大きな物から、バスケットやうちわといった生活に使う小物まで、様々な用途で使われてきました。

今ではお土産品として、ラウハラでできたバスケットやランチョンマット、帽子などを手に入れることができます。

 

ラウハラ・マットを作る女性(出展:Wikimedia Commons)

 
ラウハラ工芸品を作る工程は、昔も今もほとんど変わっていないそうです。
ハラの葉は、集めた後にトゲや汚れを除去して乾燥させ、ローラーのようなもので柔らかくならす・・・といった多くの工程を経て、やっと編める状態になります。
ハラの葉を編む作業にも、いろいろな編み方があります。染色して模様をつけることもあります。
完成したラウハラ工芸品は、まさに芸術品といえる素晴らしいクオリティのものになるのです。

 

18-19世紀にハワイで作られたラウハラ・マット(大英博物館所蔵)[CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)]

 

今では、ハワイのホテルや博物館、日本でもハワイアン・イベントなどで、ラウハラ工芸のワークショップが開催されますので、ラウハラ工芸を体験することもできます。
ご興味のある方は、ラウハラ工芸体験にトライしてみてはいかがでしょうか?

 
ラウハラ・ボックス(小物入れ)やうちわなどは、インテリアのアクセントとしても素敵ですね!

 

みんな大好きなハワイの島々。その起源や歴史、伝統をとおして、自然や文化を大切にする心を受け継いでいきたいですね!

 

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