「Kai’iulani I Ainahau」美しく勇敢な”戦士”プリンセス・カイウラニを讃えるカヒコ(古典フラ)

可愛がっていたクジャクに餌をやるカイウラニ王女(出展:Wikimedia Commons)

ハワイ王国最後の王女、プリンセス・カイウラニ

ハワイ王国が滅亡し、王位に就くことなく23歳という若さで亡くなったことから、”悲劇の王女”と呼ばれることの多いプリンセス・カイウラニ(1875-1899)、実は、ハワイ王国を守るために勇敢に戦った”戦士”だったと言われています。

 

17歳のカイウラニ王女(出展:Wikimedia Commons)

 
カイウラニ王女(フルネームはVictoria Kawekiu Lunalilo Kalaninuiahilapalapa Kaʻiulani Cleghorn)は、王位継承者として様々な学びを習得するため、1889年からイギリスに留学しました。
1893年、ハワイでクーデターが起きてハワイ王国が倒されたとき、カイウラニ王女は、すぐにイギリスからアメリカに渡り、クリーブランド大統領との面談を実現し、徹底調査の約束を取り付けました。
はじめのうちアメリカの報道陣は「野蛮な国の王女が来る」と興味半分に囃し立てていましたが、カイウラニ王女の優雅な美しさに圧倒され、彼女の素晴らしいスピーチを聞いた後は、とても好意的な報道に変わっていったのだそうです。

最終的には、ハワイはアメリカに併合されてしまいましたが、カイウラニ王女の見事な戦いぶりは、今もハワイやアメリカの多くの人たちの心に残っています。
乗馬や水泳、サーフィンに長け、フラダンサーでもあり、ウクレレの演奏も楽しんだというカイウラニ王女は、とても活発な女性でした。

 
カイウラニ王女を讃えるカヒコ(古典フラ)

カイウラニ王女を讃える、カヒコ(古典フラ)のパフォーマンスをご紹介いたします。
毎年イースターの時期に、ハワイ島ヒロで開催される世界最高峰のフラダンス競技会、メリーモナーク・フェスティバルの2008年大会の映像です。

メリーモナーク・フェスティバルの団体カヒコ(古典フラ)部門は、各グループの持ち時間7分の中で、オリ(チャント、詠唱)、カイ(入場の踊り)、メレ(演舞曲)、ホイ(退場の踊り)という、4つのパートで競います。
オリは、「Ka’iulani(カイウラニ)」
母君であるリケリケ王女が娘のために書いた歌です。愛娘カイウラニを、世界中で最も美しく香り高い花と歌っています。

メレは、「Kai’iulani I Ainahau(カイウラニ・イ・アイナハウ)」
”アイナハウ”とは、オアフ島ワイキキの、かつてプリンセス・カイウラニの一家が住んでいた場所の名前です。ハワイ語で”涼しい土地”という意味。
(※現在はシェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテルが建っています。)

 

 
ダンサーたちが手にしている楽器は、ウリウリという、ハワイの伝統楽器のひとつです。白い羽で、アイナハウの庭にいた、プリンセスがこよなく愛したクジャクを象徴しているのだそうです。
23年という、とても短い生涯の中でも、カイウラニ王女がアイナハウに住んでいたのは、ほんの短い間でした。でも、周囲の人たちに愛と勇気を与えたカイウラニ王女。今もハワイの人たちからとても愛されています。

 
※ウリウリについては、こちらの記事もご覧くださいね。

※プリンセス・カイウラニについては、こちらの記事もご覧くださいね。

 

※フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。

※フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。そのため、「フラ」と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。このサイトでは、「フラダンス」と表記させていただいております。

 

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