「’Ainahau(アイナハウ)」激動の19世紀を生きたリケリケ王女が美しいマイホームを愛おしんだハワイアン・ソング

1897年頃のアイナハウ(出展:Wikimedia Commons)

世界が大きく動いた19世紀・・・ハワイも例外ではありませんでした。
激動のハワイ王国時代のワイキキに、まるで別世界のように美しい場所がありました。

”’Ainahau(アイナハウ)” リケリケ王女が創り出した美しい曲のタイトルにもなっている、ハワイ王家の方たちのマイホームです。

1795年に、カメハメハ大王がハワイを統一してハワイ王国を建国し、1898年にアメリカ合衆国に併合されるまでの約100年間は、ハワイという土地にとっても、そこに住む人々にとっても、激動の時代でした。

古代ポリネシア人の「大いなる旅」でハワイにたどり着き、この地で自然と共に生きてきた人たちは、欧米人と出会い、日本を含む多くの地域から移民を受け入れ、今のハワイの姿に変容していきました。

激動の時代を生きた人たちの中に、とてもとても音楽の才能に恵まれた方々がいらっしゃいました。ご自身が才能に恵まれただけでなく、ハワイの音楽、ハワイの文化を保護し、その後の発展に大きく寄与した方々です。

”Na Lani Eha(天国の4人)”と言われ、今もハワイの人たちから敬愛されている、カラカウア王、リリウオカラニ女王、リケリケ王女、レレイオホク王子、4人の王族の方たちです。

※”Na Lani Eha(天国の4人)”については、こちらの記事もご覧くださいね。

 

古代ハワイの音楽と、現代ハワイの音楽。 フラダンスのカヒコ(古典フラ)とアウアナ(近代フラ)に象徴されるように、ハワイの音楽は、19世紀を境に、大きな隔たりがあります。 古典的な民族音楽から、世界中で愛されるハワイアン・ミュージックへの変化は、どうして起きたのでしょう?

情報源: リリウオカラニ女王~古代ハワイの民族音楽と現代のハワイアン・ミュージックの橋渡しをしたのは国家元首! | MUSBIC ムスビック

 

今回ご紹介するのは、リケリケ王女(1851~1887)。
本名はミリアム・カピリ・ケカウルオヒ・リケリケといい、カラカウア王、リリウオカラニ女王の妹で、カイウラニ王女のお母様です。

 

リケリケ王女(出展:Wikimedia Commons)

 
リケリケ王女のご主人は、アーチボルド・クレッグホーンというスコットランド人のビジネスマンです。お二人がご結婚した当時、リケリケ王女は19歳、クレッグホーン氏は35歳でした。お二人の結婚生活は簡単なものではなかったようですが、1875年に愛娘のカイウラニ王女が誕生、その後しばらくして、ご家族はワイキキの一角にヴィクトリアン調の2階建ての家を建て、移り住みました。

この地を”’Ainahau(アイナハウ)”と名付けたのがリケリケ王女です。

”’Ainahau(アイナハウ)”とは、”ハウツリーの土地”、”涼しい土地”、といった意味のハワイ語です。
クレッグホーン氏は、園芸に造詣が深く、敷地には、ヤシ、マンゴー、シナモン、ハイビスカス、バニアンツリーなど、多くの植物を植えたそうです。池には水仙がたくさん咲き、庭にはカイウラニ王女が大好きなクジャクがいました。”’Ainahau(アイナハウ)”の庭園は、ハワイで最も美しい庭園と言われたそうです。

 

ハワイアン・ソングの「’Ainahau(アイナハウ)」

リケリケ王女が作詞作曲した「’Ainahau(アイナハウ)」は、ご家族にとっての大切なマイホーム”’Ainahau(アイナハウ)”を描いた、今も歌い継がれているハワイアン・ソングです。
「バラの香りに満ちた、まるで天国のように美しいマイホーム」と歌うこの歌、フラダンサーたちにも人気のナンバーです。

ご紹介する動画で歌っているのは、クウイポ・クムカヒさん。世界的に活躍していらっしゃるハワイアン・ミュージックのシンガーであり、スラック・キー・ギター・プレイヤーでもある方です。

Voice with a tear(涙を伴う声)と讃えられる、美しいだけでなく深く心に染み入る歌声をお楽しみくださいね。

 

 

”’Ainahau(アイナハウ)”には、世界中から大勢の客人が訪れていて、いつも賑わっていたそうです。リケリケ王女は、いつも優雅に、そして親切に、客人たちをもてなしていたと言われています。

 

「’Ainahau(アイナハウ)」は、クウイポ・クムカヒさんが2007年に発表したアルバム「Na Lani Eha」に収録されています。
このアルバムは、ハワイのグラミー賞と言われるナ・ホク・ハノハノ・アワードで、2008年度のアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いています。

 

 

※現在、”’Ainahau(アイナハウ)”の跡地には、シェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテルが建っています。

※ワイキキのショッピング&グルメエリア、インターナショナルマーケットプレイスのシンボル的存在、バニヤンツリーは、”’Ainahau(アイナハウ)”の名残りとも言われています。

※リケリケ王女の愛娘、カイウラニ王女については、こちらの記事もご覧くださいね。

 

ハワイ王国最後の王女、プリンセス・カイウラニ ハワイ王国が滅亡し、王位に就くことなく23歳という若さで亡くなったことから、”悲劇の王女”と呼ばれることの多いプリンセス・カイウラニ(1875-1899)、実は、ハワイ王国を守るために勇敢に戦った”戦士”だったと言われています。

情報源: 「Kai’iulani I Ainahau」美しく勇敢な”戦士”プリンセス・カイウラニを讃えるカヒコ(古典フラ) | MUSBIC ムスビック

 

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