百人一首の歌人エピソード外伝~平安時代のビッグカップル!?イケメン僧正遍昭と絶世の美女小野小町、恋の行方は・・・

岩の上に 旅寝をすれば いと寒し 苔の衣を 我に貸さなん(小野小町)

世をそむく 苔の衣は たゞ一重 貸さねば疎し いざ二人寝ん(僧正遍昭)

 

高貴なお生まれにも拘らず、若くして出家なさったイケメン僧正遍昭(へんじょう)と、謎の美女・小野小町。
平安時代のビッグカップル、噂のお二人の真相はどうだったのでしょう?

お二人の関係を知る手がかりが『大和物語』にありました!

今回は、百人一首かるたの歌人エピソードの”外伝”として、僧正遍昭と小野小町の物語をご紹介いたしますね。

 

江戸時代後期から明治時代に刊行された伝記集『前賢故実』に描かれた小野小町(出展:Wikimedia Commons)

 

平安時代の”情報誌”『大和物語』とは

『大和物語』は、西暦950年頃に成立したと言われる、和歌を中心に、平安時代の貴族社会のあれやこれやを描いた、オムニバス形式の物語集です。実在の人たちが、実名や官職名で登場します。

『大和物語』に登場する僧正遍昭と小野小町の物語は、『後撰和歌集』に残されている、お二人の問答歌がベースになっています。遂行されずに終わった「百夜通い」から数年、僧正遍昭が出家した後のお話です。

 

『大和物語』に登場する僧正遍昭と小野小町のお話

ある日、小野小町はお寺参りに出かけました。日が暮れてしまったので、お寺で一泊して、夜が明けてから帰ることにしました。
そのお寺に、かつての恋人、今は出家している遍昭がいるらしいと聞いた小野小町。確認してみることにしました。

 

このお寺はちょっと寒いわ。あなたの僧衣、”苔の衣”を貸してくださらない?

するとお返事がきました。

 

世を捨てた、出家の身の私が持つ”苔の衣”は、1つしかありません。だからって貸さないのも薄情ですよね。いっそふたりで寝ましょうかw

「なんということ!この返事は遍昭に違いないわ!」
と確信した小野小町は、思わず会いに行くのですが、遍昭は姿をくらましてしまったのだとか。

 

 

出家して、煩悩とは縁を絶っているはずの僧正遍昭。昔の恋人(しかも絶世の美女)に、しゃれた返信はしたものの、会う勇気まではなかったのでしょうか?
ちょっと残念な気もいたしますが、でも、会わずにいたからこそ、お二人の伝説は1000年の時を越えて、今も語り継がれているのかもしれませんね。

誰にでも思い当たることがありそうな、”遠い昔の、懐かしくてちょっとほろ苦い思い出”として。

 

※僧正遍昭と小野小町、お二人にまつわる「百夜通いの伝説」につきましては、こちらの記事もご覧くださいね。


天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
ああ、何ということだ!こんなに美しい舞姫をこれまでに見たことがあるだろうか!? まるで天女が地上に舞い降りたようだ・・・ この私がこんなに見惚れてしまうなんて!

情報源: 百人一首かるたの歌人エピソード~イケメン僧侶、僧正遍昭が描いた美しい天女の舞と、秘密の恋の物語

 

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