【競技かるた入門!】”これさえ押さえれば競技かるたを見て楽しめる!”基本のルールをご紹介

競技かるたって、どんな競技?楽しめるポイントはどこ?

そんな疑問にお答えして、”これさえ押さえれば競技かるたを見て楽しめる”、競技かるたの戦い方や基本のルールをご紹介いたします。

鎌倉時代に歌人・藤原定家が編纂した小倉百人一首を用いたかるた遊び。
江戸時代には、全国各地で行われるほど人気の”遊び”となり、様々な競技会も存在していました。
明治時代になってルールの統一が行われ、1904年、第1回の競技かるた全国大会が開催されました。

この統一ルールをご紹介させていただきますね。

 

名人位・クイーン位 挑戦者決定戦の様子

 

戦い方と勝敗の決め方

競技かるたの戦い方はとてもシンプルです。
1対1で対戦し、読み手が読んだ札を取り合います。先に自分の陣地の札をゼロにした方が勝ちです。
団体戦も、1対1の勝負です。同時に3組、または5組が争い、より多くの選手が勝ったチームが勝利となります。

競技かるたでは、読み手が全部読み終わるまで待ちません。勝負は初めの数文字で、まるで神業のようなスピードで札を取りに行きます。

この、一瞬を争うスピードと緊迫感が、競技かるたの最大の魅力なのです!

 

戦いの準備

100枚の札の中から、それぞれ25枚ずつを、自分の陣地に並べていきます。
自分の陣地を”自陣”、相手の陣地を”敵陣”と言います。
幅87㎝以内で3段、この範囲を”競技線”というのですが、競技線の中に、自分の札25枚をきれいに並べます。

横幅は、肘から手までの長さが約40㎝であることを活用して、肘を中心において腕を左右に動かして測ったりします。

ここで素朴な疑問!
使わない50枚はどうなるのでしょう?

使用しない50枚の札を”空札”と言います。読み手は100枚の札を読んでいきますので、空札が読まれることもあって要注意!これがゲームを面白くする要素のひとつでもあります。

 

静かに戦いの準備が行われます

 

戦いの始まり

札を並べ終わると、15分間の暗記時間を経て、競技開始となります。

競技開始の合図として「序歌(じょか)」という、百人一首に含まれない歌が読まれます。
序歌(じょか)の下の句が2回読まれた後、引き続き1枚目の上の句が読まれて競技スタートです。

 

戦いの進行

選手のみなさん、上の句が読まれ始めた瞬間に札を取りに動きます。読み手は、上の句だけ読んだら、いったんストップします。

その札をどちらが取ったのか決まった後、読み手は下の句を読み、引き続き次の札の上の句を読みます。
下の句が読まれるのは、次に進む合図なんですね!

自陣の札を取ったときは、自動的に自陣の札は1枚減ります。
敵陣の札を取ったときは、相手に札を1枚渡して、自陣の札を1枚減らします。これを”送り札”と言います。
このとき、好きな札を渡してよいので、戦略的に敵陣の札を狙う戦い方もあるんですって!

激しい取り合いのときには、札が遠くに飛んでしまうこともあります。そのときは、飛ばした方が札を取りに行きます。相手方はその間、手を挙げて、読み手に競技の進行を止めてもらいます。

 

瞬発力がダイジ!

 

お手付きにご用心!

競技かるたでいう”お手付き”とは、読まれた札が配置されていない陣の札に触ったことを言います。読まれた札が配置されている陣は、どこを触ってもOKなのです。
お手付きをしてしまった場合は、ペナルティとして、相手から1枚札を受け取らなければなりません。
”空札”が読まれたときは要注意ですね!

 

勝敗の決定

競技かるたは、どちらかの陣の札がゼロになった時点で、勝敗が決まり、試合終了となります。
大差がつくこともありますし、最後の1枚まで争うこともあります。
自陣・敵陣、それぞれ残りの札が1枚になった試合のことを”運命戦”と言います。次の1枚で勝敗、つまり運命が決まるからですね。

 
ここまでで、競技かるたのひと通りのルールなどをご紹介させていただきました。

次回以降は、競技かるたをもっと楽しめる、ツボやトピックスなどをご紹介していきますので、お楽しみになさってくださいね!

 

※競技かるたの原型、かるた遊びの歴史や、小倉百人一首についてご紹介しております、こちらの記事もご覧くださいね。

“競技かるた”をご存知ですか?とっても激しいスポーツなんです! 集中力、瞬発力、精神力、記憶力が必要な上、札を払うときの激しさや、1対1の勝負ならではのかけひきもあって、「畳の上の格闘技」とも言われる競技かるた・・・

情報源: 【競技かるた入門!】超初心者だけど競技かるたを楽しめるようになりたーい!! | MUSBIC ムスビック

 

 

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