線画家もんでんゆうこさんのイラストで訪ねる谷保天満宮
東京・国立市谷保(やほ)にある谷保(やぼ)天満宮
菅原道真公を祀る天満宮(天神様とも言います)は全国にたくさんありますが、谷保天満宮は東日本最古の天満宮で、亀戸天神、湯島天神とともに「関東三大天神」のひとつとされています。
東京・多摩地域を中心に活躍中の、線画家もんでんゆうこさんの素敵な作品の中から、谷保天満宮を題材になさったイラストを、谷保天満宮と合わせてご紹介させていただきますね。
国立市谷保のあたりは、立川崖線(たちかわがいせん)と呼ばれる、多摩川の河岸段丘になっています。地元では、段丘の高いところは「ハケ上」、低いところは「ハケ下」と呼ばれています。
谷保天満宮は、この立川崖線の地形を利用して建っていて、「ハケ上」の甲州街道から石段を下がって境内に入っていく、珍しい配置になっているんですよ!
谷保天満宮の境内には、鶏の家族が暮らしています。
30年ほど前に、例大祭で使用する獅子頭の羽が足りなくなったときに、いろいろな鳥を飼い始めたのがきっかけだそうです。
一度は、狐に襲われて4羽にまで減ってしまいましたが、近くの小学校に避難させたりして保護した結果、また数を増やしつつあるのだとか。
境内を自由に歩き回る鶏たちです。
とても人に慣れていて、近づいても悠然としています。
こちらは、もんでんゆうこさんが描いた谷保天満宮の鶏です。
今にも歩き出しそう!
さて、境内の甲州街道と反対側には、目立たないのですが、小さな通用口があります。
もんでんゆうこさんは、ここを「御勝手口」と命名!
「とびだすな!」という立て看板が、地元の人々が「御勝手口」をとても便利に使っていることを、雄弁に物語っていますね。
もんでんゆうこさんの描く「御勝手口」です。
生活空間から神聖な空間へと入っていく入り口として、描いていらっしゃいます。
御勝手口の向こうには、「ハケ上」にそびえる鳥居から「ハケ下」にある本殿に向かう階段がかいま見えます。パワーをいただけそう!
武蔵野台地の地形を利用した谷保天満宮は、武蔵野エリアでも有数のパワースポットでもあるんですよ!
是非一度行ってみてくださいね!
「谷保天は、わたしにとってお参りする場、と同時に鶏の観察、写生ができる大切な場所でもあります。」(もんでんゆうこさんより)
もんでんゆうこさんのイラストは、今にも動き出しそうな躍動感と、ずっと眺めていたい、優しいぬくもりを感じさせてくれます。
こんな素敵なイラストを描けるようになったらいいな!って思っちゃいました(#^^#)
もんでんゆうこさんについて
下書きをせずにペンで絵を描く、線画家もんでんゆうこさん。
躍動感のある、伸びやかな絵がとても魅力的です。永沢まこと氏に師事。
現在は、広報誌などの連載を手掛けるほか、保育園の絵画講師やカルチャー教室の講師として、東京・多摩地域を中心に活躍中です。
※もんでんゆうこさんのホームページはこちら
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