ワイキキビーチ オアフ島 ハワイ

美しいだけじゃない!ハワイの8つの島を代表する色から見えてくるのは人々の故郷への愛

青い空と海、輝く太陽、緑の山々、鮮やかな花たち・・・ハワイは”色”にあふれた美しい島々です。
ハワイの主要8島には、ハワイ州政府によって、それぞれの島を代表する花と色が指定されています。花といっても、伝統的なレイの材料を意味しているので、実、茎、そして貝まで含まれます。そして島の色。ほとんどは、その島の花の色と同じですが、違う島もあります。フラダンスの衣装の色は、舞台となる島によって決められることが多いようです。

今回は、ハワイの各島を代表する色をご紹介させていただきます。カラフル!きれい!で終わらない、ハワイの色の世界をお楽しみくださいね。

 
ハワイ島 赤(’Ula’ula・ウラウラ)

ハワイ島の活火山キラウエアに今も棲む女神ペレ。赤はペレを讃え、海に流れる溶岩流を象徴する色でもあります。
ハワイ島を代表する花オヒア・レフアには、白や黄色の花もありますが、ハワイ島を代表するのは、ペレが愛した赤いオヒア・レフアです。

 

キラウエア ハワイ ハワイ島 赤

ペレの鼓動!海に流れ込むキラウエア火山の溶岩流

 

マウイ島 ピンク(’Akala・アーカラ)

19世紀、アジアから持ち込まれたピンク色のダマスク・ローズは、たちまちマウイ島の人々の心をとらえ、マウイ・ローズ、またはロケラニ(天国のバラ)と呼ばれるようになりました。ロケラニがマウイ島の花となり、ピンク色がマウイ島の色となったのは、マウイ島の人々にとっては、いたって自然の流れだったようです。

 

ロケラニ ハワイ マウイ島 ピンク

マウイの人々に愛されているロケラニ(Photo by Forest & Kim Starr)

 

カホオラヴェ島 シルバーグレイ(Hinahina・ヒナヒナ)

マウイ島の南西に位置するカホオラヴェ島は、今も訪れることができません。島の色はシルバーグレイ。カホオラヴェ島の花ヒナヒナが、光に当たって銀色に輝くことから定められました。ハワイ語では、花の名前も色の名前もHinahina(ヒナヒナ)と言います。
いつの日か、カホオラヴェ島を訪れることが許され、輝くヒナヒナを見に行ける日が来ることを願ってやみません。

 

ヒナヒナ ハワイ カホオラヴェ島 シルバーグレイ

光の加減で銀色に輝くカホオラヴェ島のヒナヒナ(Photo by Forest & Kim Starr)

 

ラナイ島 オレンジ(’Alani・アラニ)

ラナイ島は、ハワイ諸島の中で、最も雨が少なく、乾燥した快適な晴天が多い島と言われています。
ラナイ島の色はオレンジ。ラナイ島の花カウナオアのツル状の茎が、日光を浴びてオレンジ色に輝くこと、そしてオレンジ色が、雨の少ない乾いた土地を表現していることからきています。

 

カウナオア ハワイ ラナイ島 オレンジ

陽光を浴びてオレンジ色に輝くカウナオア(Photo by Forest & Kim Starr)

 

モロカイ島 グリーン(‘Oma’oma’o・オマオマオ)

モロカイ島を代表する花はククイ。ククイの花は白いのですが、モロカイ島の色はグリーンです。モロカイ島がほとんど観光開発されていなくて、手つかずの自然、つまり緑がたくさん残っているためだとか。

 

モロカイ島 緑 ハワイ

まさに緑!モロカイ島の空撮写真(Photo by Alden Cornell / CC BY (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0))

 

オアフ 黄金色(Melemele・メレメレ)

ハワイ諸島の中でも、最も人口が多く、ハワイ州の州都ホノルル、世界的な観光地ワイキキを擁するオアフ島は、ハワイの中心といえる島です。
オアフ島の花イリマは、オレンジや赤の花も咲きますが、黄色が最も高価と言われ、「ロイヤルイリマ」とも呼ばれます。
そしてオアフ島を代表する色は、鮮やかな黄金色。光り輝くハワイの中心を表現した色でもあります。

 

イリマ ハワイ 色

オアフ島の花、黄色いイリマ(Photo by Forest & Kim Starr)

 

カウアイ島 紫(Poni・ポニ)

カウアイ島を象徴する花モキハナは、カウアイ島のワイアレアレ山の斜面でしか見られないカウアイ島の固有種です。カウアイ島のシンボルは花ではなく、レイの材料となる実の方です。モキハナは、花も葉も実も、とても良い香りがするんですよ!
モキハナの花は、はじめのうちは緑色ですが、しばらくすると薄紫色に変わります。そこから、カウアイ島の色が紫になったそうです。

 

モキハナ ハワイ カウアイ島

カウアイ島を代表するモキハナの実(Photo by Forest & Kim Starr)

 

ニイハウ島 白(Ke’oke’o・ケオケオ)

ハワイ諸島の最も北に位置するニイハウ島は、島全体がロビンソン一家の所有する私有地で、訪問も制限されています。
ニイハウ島を代表する色は白。ニイハウ島を代表するニイハウ・シェルは、宝石と同じくらい高価なものです。さまざまな色のニイハウ・シェルがありますが、白いシェルが多いことから、島の色は白と定められたようです。

 

エマ王妃 ニイハウ・シェル・レイ ハワイ

ニイハウ・シェル・レイをまとうエマ王妃(出展:ウィキメディア・コモンズ)

 

カメハメハ4世のお妃様であるエマ王妃は、ハワイの伝統工芸の保存、中でもニイハウ・シェル・レイに大きな関心を寄せていらしたそうです。
エマ王妃は、ハワイで最初の病院「クイーンズ病院(現クイーンズ・メディカル・センター)」を設立した方でもあります。

 
✩ハワイの8つの島を象徴する花についてご紹介しております、こちらの記事も合わせてどうぞ!


太平洋の中央に位置するハワイ諸島。古代ポリネシア人たちが「大いなる旅」によって移住し、ハワイ独自の文化を育んできました。ハワイに定住した人たちは、ハワイ諸島の主要8島に、それぞれの島を象徴する花を定めていきました。

情報源: ハワイの8つの島々を象徴する8つの花たち、フラダンスに込められたそれぞれのストーリーが素敵!!
 

フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。

ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。

情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック

 

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