「He Wehi Aloha」 愛する人との関わりに、コオラウ山脈の大いなる自然とハワイの人との関わりを重ね合わせたラブソング

その独特の景観、降り注ぐ雨、古代より伝わる神話や伝説・・・
多くのミュージシャンを魅了してやまない、ハワイ、オアフ島のコオラウ山脈。

今回ご紹介する、コオラウ山脈を舞台にしたハワイアン・ミュージックは、新進気鋭のミュージシャン、カラニ・ペアのデビューアルバム「E Walea」に収録されているラブソング「He Wehi Aloha」です。

まるで恋人を抱きしめるように、優しく降り注ぐ雨。
ハワイアン・ソングで歌われる雨や霧は、しばしば生命や豊穣、愛の営みを意味しますが、中でもコオラウ山脈に降る雨は特別なもの。
木々を潤わせ、豊かな土地を育んでいくコオラウの雨は、愛する人の存在が身も心も豊かにし、新しい生命を育む、”生命の循環”にも例えられます。

マウナウィリ滝(Photo by Zhong54 (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0) or GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html)], via Wikimedia Commons)

歌の中に登場する2つの場所、Waolani(ワオラニ)とMaunawili(マウナウィリ)

Waolani(ワオラニ)は、ハワイ神話で、天国から降りてきた神々が暮らす場所として、カネ神とカナロア神が選んだ、地上の楽園と伝えられる地です。Waoは”領域”、Laniは”天国”を意味します。
ヌウアヌ渓谷のほど近く、今はオアフ・カントリー・クラブという、オアフ島で最も古いゴルフ場になっています。

Maunawili(マウナウィリ)は、コオラウ山脈の東側に広がる一帯で、今でも人口約2000人、大きな商業施設などのない、緑の豊かな静かな住宅地です。Maunaは”山”、Wiliは”編む”という意味です。

ワオラニが神々に許されて、人が自由に楽しめる場所となったこと、マウナウィリが緑豊かで静かな、天国のような場所であること。
それらをもたらしたのは、コオラウ山脈に降りそそぐ雨・・・

心から愛する人と築く家庭や未来は、神々に祝福された、美しいものになることでしょう。
そんなことを思わせてくれる、素敵なラブソングです。

ご紹介する「He Wehi Aloha」の動画、美しい自然の中でのフラダンスが、とっても素敵なんです!
フラダンスを披露しているのは、フラダンス競技会の世界最高峰と言われる、メリーモナーク・フェスティバル、2013年大会でミス・アロハ・フラの栄冠に輝いたマナラニ・イングリッシュさんです。

自分も愛する人も、大いなる自然の一部であることに思いをはせながら、ゆったりとお楽しみくださいね!


フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。

ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。

情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック


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