ハワイ王国最後の王女、プリンセス・カイウラニがこよなく愛したピカケの花の悲しい伝説
ハワイ王国最後の王女、プリンセス・カイウラニをご存知ですか?
プリンセス・カイウラニは、カラカウア王の姪で、ハワイの人たちからも大変愛されていたプリンセスです。
プリンセス・カイウラニは、カラカウア王の姪で、ハワイの人たちからも大変愛されていたプリンセスです。
プリンセス・カイウラニは、1875年、アーチボルド・クレゴーンというスコットランド人と、カラカウア王 の妹、リケリケの間に生まれました。
1893年、ハワイでクーデターが起こりハワイ王国が滅亡。そのとき、プリンセス・カイウラニはイギリスに留学中でしたが、すぐに渡米してクーデターの不当性を訴え、当時のアメリカ大統領から、徹底調査の約束を取り付けることに成功しました。当時17歳!彼女のスピーチは、アメリカの人々を感動させたと言われています。
しかし、1899年、プリンセス・カイウラニは、23歳という若さで肺炎で死去してしまいました。
プリンセスを忘れがたいハワイの人達は、プリンセスにまつわる、いろいろなお話を語り継いできました。
その1つがピカケの花の伝説です。
その1つがピカケの花の伝説です。
プリンセスとピカケの花
ピカケは、インド原産のジャスミンの一種、茉莉花(マツリカ)という花のハワイ名です。マツリカは、ジャスミンティーに使われています。
プリンセス・カイウラニは、孔雀が大好きで、マツリカの咲く自宅の庭で孔雀を飼い、とても可愛がっていたそうです。
23歳という若さで亡くなってしまったプリンセス・カイウラニ。プリンセスが亡くなった夜、マツリカがたくさん咲いて甘い香りが漂う庭で、プリンセスの可愛がっていた孔雀たちが、とても悲しそうに鳴いていた、という言い伝えがあります。
その言い伝えにちなんで、マツリカの花を、「ピカケ(ハワイ語で孔雀の意味)」と呼ぶようになったのだとか。悲しいけれど、ハワイの人たちがプリンセスをとても愛していたことが伝わってくるエピソードですね。
そのお庭のあった場所、つまりプリンセスが住んでいた邸宅の跡地に、シェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテルが建てられました。ホテル内には、プリンセスの肖像画や写真などが展示されていて、今でもプリンセスがハワイの人達に愛されていることが伝わってきます。
きれいな花を通して、自然や文化を大切にする心を伝え残していきたいですね。
ムスビックは美しい自然や文化の伝承を応援します!
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