モロカイ島 手つかずの自然と昔ながらのハワイの慣習が残る「フレンドリー・アイランド」
“ʻO Molokaʻi nui a Hina, lei ana i ke kukui”
「偉大なモロカイは女神ヒナの子、ククイのレイをかけている」
ハワイの創世神話「クムリポ」によると、モロカイ島は、月の女神ヒナが生んだ島とされています。
別名「フレンドリー・アイランド(友情の島)」と呼ばれるモロカイ島。ハワイ諸島の主要6島の中で、最も観光開発が進んでいない、オハナ(ハワイ語で家族の意味)を中心とした、昔ながらのハワイの慣習が今も息づいている素朴な島です。
フラダンスの起源
フラダンスの起源については、さまざまな説がありますが、そのひとつに、モロカイ島が起源と言う説があります。
モロカイ島に住むフラダンスの女神はカポ。フラダンスの女神として最もよく知られている女神ラカの母とも、ラカの陰の部分を象徴する存在ともいわれます。
モロカイ島起源説では、タヒチからニイハウ島にやってきたカポが、カウアイ島、オアフ島を経てモロカイ島に定住し、モロカイ島の西部、マウナロアで島民にフラダンスを教えたことが、フラダンスの普及の始まりとされています。
ダミアン神父の足跡
モロカイ島を語る上で、決して忘れてはならない方が、ベルギー出身の19世紀の聖人、ダミアン神父です。
モロカイ島の北部にあるカラウパパ半島には、1866年から1969年まで、ハンセン病患者が強制的に収容されていた施設がありました。
ハワイ島でキリスト教の布教活動をしていたダミアン神父は、この施設のことを知ると、自ら願い出て、この施設に移り住み、患者さんへのケアと環境改善に生涯を捧げました。
ダミアン神父は、2009年ローマ法王ベネディクト16世によって「聖人」と認められました。ダミアン神父の「列聖」の儀式には、ハワイからも多数の人々が参列し、フラダンスが奉納されたそうです。
カトリック教会において、ダミアン神父は、ハンセン病患者、HIV感染者およびハワイの守護聖人とされ、ハワイ、そして祖国ベルギーで深く敬愛されています。
※施設のあったカラウパパ半島一帯は、カラウパパ国立歴史公園として、美しい自然と共に保存されています。ホームページはこちらをご覧くださいね。(英語のサイトです)
こちらは、ハワイ州観光局制作のモロカイ島をご紹介する動画です。
人々の優しい笑顔や豊かな自然。ゆったりと時の流れる島、モロカイ島の魅力をかいま見ることができますよ!
みんな大好きなハワイの島々。その起源や歴史をとおして、自然や文化を大切にする心を受け継いでいきたいですね!
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック
MUSBIC公式 Facebook ページ
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