梅雨のヒーリング・スポット、明治神宮御苑の花菖蒲
梅雨空に映える美しい花、花菖蒲(はなしょうぶ)。
鬱陶しい気候を一瞬忘れさせてくれる、爽やかな花姿の花菖蒲(はなしょうぶ)は、日本、朝鮮半島、東シベリア原産のアヤメ科の多年草で、ノハナショウブの園芸種です。
明治神宮御苑の花菖蒲をご紹介させていただきます。
すっきりしないお天気で、気分も滅入りがちな6月、凛とした美しさと爽やかな色合いの花菖蒲を眺めて、しばし癒されてくださいね!
明治神宮御苑で栽培されているのは、野外での立ち姿が美しい、”江戸系”の原種150種、1500株です。
6月に白、青、ピンク、紫など、様々な色の花が咲きます。紫陽花と並び、梅雨時に爽やかな風情を楽しませてくれる花なんですね!
うつせみの 代々木の里は しづかにて 都のほかの ここちこそすれ
明治天皇がお詠みになった、代々木の里、かつては肥後藩加藤家や彦根藩井伊家の下屋敷でした。
明治政府が買い上げて南豊島御料地とされ、代々木御苑と名づけられました。
明治天皇は、この地をとてもお気に召して、皇后の昭憲皇太后と共に、度々お出かけになったそうです。
明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后を御祭神として創建されました。毎年の初詣で、日本一参拝者が集まることでも有名な明治神宮、境内の深い森は、約12万本の木が計画的に植えられました。今では、都心の貴重な緑地であり、また人工林が意図的に自然林となっていった、生物学的にも、とても貴重な場所となっています。
明治神宮の境内にある美しい庭園が、明治神宮御苑です。
下の写真は、芝生の斜面に静かに佇む、隔雲亭(かくうんてい)です。
昭憲皇太后のご休息所でした。戦火により焼失したのですが、昭和33年に再建されたそうです。
花菖蒲田は、御苑内の南池から清正井に向かう途中、深い森に囲まれた斜面に作られています。
明治天皇が、昭憲皇太后のために花菖蒲田を作らせたのだとか。
花菖蒲田の奥の丘には、四阿(あずまや)があります。そこからも花菖蒲を眺めることができます。
うす紫色で爽やか!
ピンク色で華やかな印象ですね。
濃い紫色で高貴な雰囲気です。
南池から花菖蒲田を通り過ぎて斜面を登って行ったところにある、深い木立の中に滾々と湧き出す清水。加藤清正公が掘ったと伝えられる「清正井(きよまさのいど)」です。
残念ながら、今は飲用は禁止されていますが、この水が花菖蒲田を潤し、南池でしばし淀み、池の水門から流れ出て、渋谷川の源流となります。
※渋谷川への流入は、現在は暗渠化されています。
明治神宮御苑はこちら
きれいな花や植物を通して、自然や文化を大切にする心を伝え残していきたいですね。
ムスビックは美しい自然や文化の伝承を応援します!
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