春を祝おう!~イースター(復活祭)とウサギとタマゴの関係をひも解いてみる!
近ごろ日本でも注目を集め、じわじわと広まっている春のお祭りイースター!
そしてイースターと言えばウサギとタマゴ!
えっ・・・?
と固まっちゃった方のために、今回は、イースターについて、そしてイースターとウサギとタマゴの関係についてご紹介させていただきます。
イースターは、キリスト教で最も重要なお祭りのひとつですが、一般的には、知られていないこともいっぱいあったんです!
イースターって何のお祭り?
イースターは、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが、3日目に復活したことをお祝いする、キリスト教のお祭り”復活祭”です。
復活祭のことを、英語で”Easter(イースター)”、ドイツ語で”Ostern(オースタン)”と言います。ゲルマン神話の春の女神エオストレ(Eostre)や、4月を意味するエオストレモナト(Eostremonat)に由来すると言われます。
春は、植物が芽生え、冬眠から目覚めた動物たちが、活動を始める季節。
キリスト教の復活祭が、ゲルマンの春のお祭りと結びついて、ヨーロッパ世界に広まっていったのですね!
イースター、なぜタマゴ?
キリスト教の復活祭には、タマゴが欠かせません!何故かって?
殻を破ってヒナが誕生するタマゴは生命の始まりを象徴し、タマゴの殻は、キリストが復活して空になったお墓を表しているのだとか。
茹でタマゴや中身を出して空にしたタマゴの殻に、きれいに色を塗ったものがイースター・エッグ!
飾り付けたり、お部屋や庭に隠したイースター・エッグを、復活祭の朝、子どもたちが探して遊んだりします。最近はアレルギー対策のため、卵型のチョコレートや、お菓子をつめたプラスチックの卵を使うことも。
イースター・エッグの起源には、諸説あります。
キリスト教よりも歴史の古いユダヤ教では、タマゴは「過ぎ越しの祭り」のごちそうでした。中央アジアの新年のお祝いにも、タマゴが登場します。
イエス・キリストの復活を目撃したマグダラのマリアは、ローマ皇帝ティベリウスに謁見して、その事実を伝えたと言われていますが、そのとき彼女は、赤く色づけしたタマゴを皇帝に献上したのだとか。
これらが組み合わされて、イースター・エッグが生まれたようです。
イースター、なぜウサギ?
イースターでは、イースター・バニーと呼ばれるウサギが、イースター・エッグを運んでくると言われます。
ウサギはたくさんの子どもを生むことから、子孫繁栄の象徴とされています。
繁栄を象徴するウサギが、生命を象徴するタマゴを運んでくるのですね!
ゲルマン神話によると、ウサギは春の女神エオストレに仕えていたそうです。イースターの語源になったと言われる女神です。
ウサギが春の訪れに感謝して、きれいに飾ったタマゴを女神にプレゼントしたところ、女神がとても喜んだことから、イースターにはウサギとタマゴが欠かせなくなったという、ほっこりする言い伝えもあります。
イースターはいつ?
西暦325年、イースターは「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と定められました。
その後、キリスト教は東西に分裂。今では、イースターの日付計算をするとき、カトリックやプロテスタントなどキリスト教の西方教会ではグレゴリウス暦を、ギリシア正教など東方教会ではユリウス暦を使うため、イースターは2つの日付が存在します。
日本では、西方教会の日付を採用することが多いようです。
2022年のイースターは、西方教会のカレンダーでは4月17日(日)、東方教会のカレンダーでは4月24日(日)です。
みなさまもイースター・バニーやイースター・エッグを飾って、春の訪れをお祝いしてみてはいかがですか?
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