ハワイの伝統的な衣装のお話~②ハワイの女性の衣装と言われたら、真っ先に思い浮かべる「ムームー(Mu’umu’u)」
ハワイの衣服として、アロハシャツと並んで有名なムームー。
ハワイの観光地では、アロハシャツやムームーを売っているお店を多く見かけます。カラフルな柄の生地、風通しの良いデザインのムームーは、夏のリゾートウェアとしても人気です。
ハワイの伝統的な衣装のお話、第2回目は、「ムームー(Mu’umu’u)」についてご紹介させていただきます。
19世紀、ハワイに西洋人たちがやってきて、キリスト教とともに、ハワイに衣服を持ち込みました。ハワイの人たちに、キリスト教徒らしい装いをさせるため、肌を覆い隠すデザインのドレスを紹介したのです。
ホロク(Holoku)と呼ばれたそのドレスは、まずハワイ王室の女性たちへ、その後、一般の人々へと広まっていきました。
しかし、ハワイは暑いうえ、ハワイの人たちの体型はふくよかで、全身を覆い隠してしまうデザインのホロクは、ちょっと窮屈でした。
そこでハワイの人たちは、ホロクの長い裾をなくして、袖を短く、胸元も開いた形に変化させていきました。こうして「ムームー(Mu’umu’u)」が誕生しました。
「ムームー(Mu’umu’u)」とは、ハワイ語で「切る」とか「短くする」という意味の言葉。
つまり、ホロクの裾や袖を切って、短くしたものがムームーになったのです。
ホロクのようなフォーマルウェアではありませんが、ムームーも、きちんとした装いが可能です。
ホロクが日本の着物とするなら、ムームーは日本の浴衣のような存在ですね。
日本の着物や浴衣と、ハワイのホロクやムームーは、いろいろな点でよく似ています。それぞれ長い歴史と伝統をもっていること、フォーマルからカジュアル、さらにダンスの衣装まで、幅広い用途で使えること。残念ながら、最近はあまり着用されなくなってきたところまで似ています。
私たちも、古くから伝わる、歴史や伝統のある衣装、大切に伝え、残していきたいものですね。
※ムームーをフォーマルウェアとして着用することについては、ハワイでも意見が分かれているようです。
ハワイで結婚式やパーティーにご招待されたときは、楽しくお過ごしいただくためにも、会場や主催の方にドレスコードを確認なさること、そのときにムームーがOKかどうかも、合わせて確認なさることをおススメいたします。
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック
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