暦の秘密~1年のうち2月だけ28日しかなくて、日数が変わる年がある理由とは!?
普段は全く気にしていなかったのに、いったん気になりだしたら、気になって仕方なくて、夜も眠れない・・・(´*ω*`)
そんなご経験、ありませんか?
1年のうち、どうして2月だけ28日しかなくて、うるう年には29日に変化するのでしょう?
1月でも12月でもなく、なぜ2月?
その答えは、どうやら古代ローマで使われていた”暦”に由来するようです。
想像以上に古い歴史を持つ、”2月の秘密”、ご紹介させていただきますね。
2月の語源
2月は、英語でFebruary(フェブラリ)と言います。
ラテン語ではFebruarius(フェブルアリウス)、戦死者の霊をなぐさめ、罪を浄めるために、毎年2月に行われた慰霊祭フェブルアリアを司る神様、フェブルウスの月という意味です。
古代ローマ最初の暦、ロムルス暦
古代ローマは、紀元前753年に誕生しました。最初の王様はロムルス。最初は王国としてスタートしました。
ローマ王国で、最初に採用された暦は、王様の名前をとって、ロムルス暦と呼ばれます。
1年は304日で、今の3月から始まり、12月が年末でした。1月と2月はなく、日付のない日が約61日間続いたそうです。春の訪れを感じた日に、王様が新しい年の始まりを宣言したのだとか。
1月と2月が登場したヌマ暦
ロムルスの次の王様、ヌマ・ポンピリウスによって、現在の1月と2月にあたる月が加わりました。
1年は355日。1ヶ月の日数は、29日か31日でした。この時代、2月は年末だったのです。
季節のずれを防ぐために、2年に1度、うるう月がありました。うるう月は、年末である2月の後に追加されました。
しかし、戦争や政治的な混乱のため、うるう月が正しく追加されないことも多く、季節はずれていき、社会も混乱していきます。
ユリウス・カエサルが制定したユリウス暦
紀元前45年、古代ローマの英雄ユリウス・カエサルは、様々な改革を行いました。そのひとつが暦の制定です。
1年は365日、4年に1度のうるう年が366日、1年の始まりは1月と定められました。
ユリウス暦は、画期的な精度の高さで、1582年、現在も太陽暦として使われている、グレゴリオ暦に移行するまで、約1500年にわたって使われました。
1ヶ月の日数は、だいたい今と同じに制定されましたが、2月だけ、短いままになりました。
2月に宗教的な祭礼が多く行われていたのが、主な理由です。カエサルは、国民の混乱を避けるために、2月の日数を変更しなかったのだとか。
うるう年に1日追加しますが、カエサルは従来のヌマ暦の習慣を受け継いで、2月の日数を調整しました。その習慣が、2000年以上の時を経て、今に至っているのです。
オリンピックが開催される年は、うるう年なので29日までになります。
古代ローマに思いをはせながら、カレンダーをながめて、習い事やみんなで集まるスケジュールを考えるのも楽しそうですね!
はるか昔から伝わる文化や風習が、今も脈々と息づいていたんですね。
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