「銀世界の梅」~春の訪れを感じに東京都心の芝公園へ
春告草(はるつげぐさ)
早春に花を咲かせ、春の訪れを教えてくれる花、梅の花の別名です。
今でこそ、花見と言えば桜を意味しますが、梅は桜よりも古くから、私たち日本人にとって、身近な存在でした。
全国各地に、梅の名所があるのも、昔から梅が愛されてきたことの現れですね。
今回は、都心の隠れた梅の名所、芝公園の「銀世界の梅」をご紹介いたします。
芝公園の片隅に、「銀世界」という石碑が佇んでいます。
石碑の周辺には、約70本の梅が育てられています。
あまり知られていませんが、芝公園の「銀世界」は、東京タワーの真下、すぐ隣は芝東照宮、そして芝公園が広がり、さらに増上寺という、素晴らしい立地条件の梅林なんです。
「銀世界」の梅は、かつて新宿区西新宿にあった梅を移植したものです。
地上52階の高層ビル、新宿パークタワーがそびえる場所は、江戸時代には「梅屋敷銀世界」と呼ばれた、梅の名所でした。
明治41~42年(1908~1909)ごろ、東京ガスのガスタンク建設のため、梅の木や石碑は、芝公園に移植されました。
東京都民にガスを供給してきたガスタンクは、その役割を終えて取り壊され、跡地に建設されたのが、新宿パークタワーなのです。
寒暖の差がありますが、春は確実に近づいていますね!
遠出する時間はないけれど、春の訪れを感じた~い!というときに、ちょっとお散歩してみてはいかがですか?
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