Rainbow State(虹の州)と呼ばれるハワイ。
ハワイで虹をよく見かけるのは、実は、ハワイには虹の女神が住んでいるからなんです！
ハワイ語で、虹を’Anuenue(アヌエヌエ)と言います。
アヌエヌエは、虹の女神の名前でもあります。虹の女神アヌエヌエは、ハワイ神話の大神、カーネ、クー、ロノの姉または妹と言われ、神々のメッセージを伝える役割を担っていたそうです。
ハワイには、虹にまつわる伝説がたくさんあります。今回は、カウアイ島ハナレイで、フラダンスやオリ(チャント)によって語り継がれてきた、虹の女神アヌエヌエの伝説をご紹介させていただきます。
昔々、遠い島でのこと。
ある男性が、何度も同じ夢を見ました。
美しい女性が「あなたをナモロカマの滝で待っています」と、呼んでいる夢です。
ナモロカマとは、カウアイ島北部の町・ハナレイにそびえる山。雨が多い地域で、雨が降ると、たくさんの滝が現れて、ワイオリ川に流れ込みます。
カウアイ島北部ハナレイの田園風景。背後にそびえる山がナモロカマ。さらに後ろは、世界で最も雨が多いとも言われるワイアレアレです。
あまりにもリアルな夢で、しかも何度も現れるので、男性はその女性を探しに行くことにしました。
男性がカウアイ島に到着し、ナモロカマを目指して歩いていると、美しい女性に声をかけられました。
「あなたが探しているのは私では？」
でも、夢の女性ではありません。
男性が「いいえ、あなたではありません」というと、女性は1枚のタパ布を男性に渡して去っていきました。
しばらくすると、別の美しい女性が現れました。その人でもありません。
彼女も、1枚のタパ布を男性に渡して去っていきました。
これが何度も繰り返され、男性の手元には、何枚もの美しい色のタパ布が残りました。
とうとう、男性はワイオリ川に流れ込む滝に行きつきました。しかし、そこには誰もいません。
男性はタパ布を滝つぼに投げ、声をかけました。
「あなたを探しにここまで来ました。どうか姿を見せてください。」
滝つぼにかかるダブルレインボー、女神アヌエヌエが現れそう！
すると、滝つぼから、世にも美しい女性が虹を従えて現れました。
虹の女神・アヌエヌエの誕生です。女性たちから渡されたタパ布は、虹の色ひとつひとつだったのです。
この日を境に、ハワイ各地で虹がよく現れるようになったのだそうです。
アヌエヌエは、とても慈悲深く優しい女神と言われています。
美しくて優しい虹の女神アヌエヌエのいるハワイ。ハワイと虹が特別な関係なのも、納得ですね！
☆こちらの記事は、夜の月と女神ヒナのお話をご紹介しております。
夜でも虹がかかるのをご存知ですか？雨上がりの夜空に現れる虹は、月の光によって作られるので、”月虹(げっこう)”、英語では”Moonbow(ムーンボウ)”と呼ばれます。
情報源: 夜に虹がかかるハワイの美しさ～夜の虹”Moonbow(ムーンボウ)”と女神ヒナの神話が伝えたかったこと
☆こちらの記事は、カラニ・ペアさんの歌うハワイアン・ソング「Hanalei I Ka Pilimoe(ハナレイ・イ・カ・ピリモエ)」をご紹介しております。
ハワイ、カウアイ島の北部、ハナレイ湾に向かって広がるハナレイ渓谷。とてものどかで美しいエリアです。
情報源: 「Hanalei I Ka Pilimoe(ハナレイ・イ・カ・ピリモエ)」ハワイの原風景、カウアイ島北部ハナレイの美しさを歌うハワイアン・ソング
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい！ | MUSBIC/ムスビック
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