ハワイに咲くナウパカ~結ばれなかった恋人たちの魂が恋をかなえてくれる花
ハワイのお花ナウパカを見たことがありますか?
ハワイ語でNaupaka 英名はHalf Flowerといいます。小さな白い花で、その形に特徴があります。ナウパカは、半円形に花びらをつけています。
ハワイに咲く花たちは、みんな物語を持っています。
その昔、ハワイの人々は、花は神々や人の化身だと考えていました。さまざまな想いや物語を、花に託して伝えてきたのです。
ハワイに咲く花ナウパカと、ナウパカが伝える物語をご紹介させていただきます。
ナウパカには、海辺に生息する海のナウパカ(ナウパカ・カハカイ)と、山間部に生息する山のナウパカ(ナウパカ・クアヒヴィ)があります。山のナウパカは、海のナウパカから分かれて進化した、ハワイ固有種なんですよ!
ナウパカは、これといった花言葉は持たないのですが、様々な伝説を持っています。そのどれもが、悲しくて切ない物語です。
身分違いで恋を成就出来なかったお姫様と若者、火山の女神ペレの嫉妬のために離れ離れになった恋人たち・・・
ナウパカは、結ばれなかった恋人たちの化身なのだそうです。
運命に引き裂かれた二人の心を表しているかのように、ナウパカは海と山に別れて、半円形に咲いているのですね。
海のナウパカと山のナウパカを合わせると、恋人たちが嬉し泣きをして、雨が降るのだとか。きっと、傷ついた心をそっと包み込んでくれるような、優しい雨なのでしょうね。
海と山、両方のナウパカを合わせたら、ナウパカに宿る恋人たちの魂に導かれて、恋がかなう、離ればなれの恋人と再会できる、というすてきな言い伝えもあります。
でも山のナウパカを見つけるのは、ちょっと大変。だからこそ、両方のナウパカを見つけたら、どんな願い事もかなうほどの嬉しさを感じるのでしょうね!
先住ハワイ人が伝える物語は、人々が自然と共に暮らし、自然から多くを学び、伝え残してきたもの。そこから見えてくるのは、彼らの伝統文化の世界です。
私たちも、先人たちが伝え残してきたもの、大切に受け継いでいきたいですね。
※自然に咲く花は、決して勝手に摘まないようにご注意くださいね。
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