【保存版】時を越えて東京を見守り続ける、芝・増上寺の三解脱門(さんげたつもん)が11年振りに特別公開!
東京都心で、今も静かに江戸の町を見守り続ける、徳川将軍家の菩提寺、芝・増上寺。
その表の顔として、日比谷通り沿いに、朱塗りの巨大な門がそびえています。門の名は、三解脱門(さんげたつもん)といいます。
2022年秋、増上寺の三解脱門が、建立400年を記念して特別公開されることになりました。なんと11年振りの公開です!
先日、一足早く見学させていただきましたので、中の様子をご紹介いたしますね。「行ってみようかな?」とお考えの方や、「さんげだつもん?何それ?美味しいもの?」なんて思った方のご参考になれば嬉しいです!
増上寺について
増上寺の正式名称は、三縁山広度院増上寺(さんえんざん こうどいん ぞうじょうじ)と言います。その始まりは、9世紀に今の麹町あたりに建立された、光明寺というお寺だそうです。1393年、真言宗から浄土宗に改宗し、増上寺という名前になりました。
増上寺が大きくなったのは、徳川家康の江戸のグランド・デザインによるものです。家康は、江戸城の鬼門(北東)に上野寛永寺、裏鬼門(南東)に増上寺を配置して、江戸城を守らせたと言われています。
三解脱門(さんげだつもん)
増上寺の正面入り口に、威風堂々とした大きな門がそびえています。国の重要文化財、三解脱門です。1622年に今の姿になりました。
この門をくぐると、むさぼり(貪欲)、いかり(瞋恚(しんに))、おろかさ(愚痴)の”三つの毒”から解放され、極楽浄土に入る心が作られると言われています。
増上寺は太平洋戦争中の空襲で、多大な被害を受けましたが、三解脱門は、奇跡的に被害を免れました。
いざ、三解脱門の楼上へ!
芝大門の街を一望にできる楼上には、釈迦三尊像、十六羅漢損、そして増上寺の歴代上人の尊像が奉安されています。
部屋の中央にいらっしゃるのが、釈迦三尊像です。
中尊・釈迦如来坐像は寄木造で、七重の蓮の台に座っていらっしゃいます。向かって左のゾウに乗っている像が、仏陀の実践的理性をつかさどる普賢菩薩座像、右の獅子に乗っている像が、諸仏の智慧をつかさどる文殊菩薩坐像です。
釈迦の命により、長くこの世にとどまって仏法を守護する16人の聖者を十六羅漢と言います。
羅漢は正しくは阿羅漢(あらかん)といいます。サンスクリット語のアルハットに由来すると言われます。仏教において最高の悟りを得た、尊敬や施しを受けるにふさわしい聖者たちなのです。
楼上からの眺めも11年振りです!
次の機会はいつになるかわからない、とても貴重な機会です。
お天気の良い日が多い今の季節、芝・増上寺までお出かけしてみてはいかがですか?
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