ハワイアン・ソング『Maunaloa(マウナロア)』が描くのは、港町の”あんなことやこんなこと”
飛行機が移動手段の主役になる前、世界旅行を担っていたのは船でした。世界各地の港町はどこも栄え、夜になると、あちこちで男と女の”あんなことやこんなこと”が起きていました。
今回ご紹介いたしますハワイアン・ソング『Maunaloa(マウナロア)』には、そんな”あんなことやこんなこと”が描かれています。ともすれば、悲劇になりかねない状況がコミカルに描かれていて、しかもアップテンポで楽しい曲なんですよ!
舞台はハワイ島の南西部の港町、カアヴァロアです。
カアヴァロアにやってくる船「マウナロア号」に乗って、現われてはすぐにいなくなる愛しい人・・・なんていうと、道ならぬ恋に身を焦がす、幸薄い女性を思い浮かべてしまいますね。
でもこの歌で、愛しい人が残したものは、薄汚れたぼろハンカチ!?しかも浮気されたことを、ゴキブリにかじられた!と表現していて、思わずくすっと笑ってしまう展開なんです。
フラダンスでも、スカーフを用いて、コミカルな踊りが披露されます。
作者はヘレン・リンゼイ・パーカー(1889-1954)。ハワイ島ワイメア出身のシンガー・ソングライターで、その美しい歌声で「ワイメアのひばり」と讃えられた方です。
『Maunaloa(マウナロア)』は、男と女の”あんなことやこんなこと”をシリアスにせず、言葉遊びを交えた、楽しい歌に仕上げています。
ハワイアン・スタイル・バンドの演奏をご紹介いたします。心地よいギターのサウンドと、女性ボーカル、ロビ・カハラカウの魅力的な歌声をお楽しみくださいね。
ハワイアン・スタイル・バンドは、1990年代にハワイアン・ミュージック・シーンをリードしたグループです。伝統的なハワイアン・ミュージックに、さまざまなジャンルのエッセンスを加えた、心地よいサウンドで人気を博しました。1999年に活動を休止しましたが、2017年に再結成し、今も活躍していらっしゃいます。
☆こちらの記事では、ヘレン・リンゼイ・パーカーの作品『Ka Wailele O ‘Akaka(アカカの滝)』をご紹介しております。
ハワイ島ヒロ郊外にある、ハワイ州で最も落差が大きい滝、アカカの滝。落差は何と136m!午前中に訪れると、運が良いと、滝壺にかかる虹を見ることができるそうです。
情報源: マナ(聖なる力)に満ちたハワイ島のパワースポット、アカカの滝を歌ったハワイアン・ソング『Ka Wailele O ‘Akaka』 ⋆ MUSBIC/ムスビック
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