「Aia La O Pele」ハワイの火の女神ペレに捧げるフラダンスは力強く情熱的!

ハワイ島キラウエア火山、ハレマウマウ火口に住むと伝えられる火の女神ペレは、ハワイの人たちに最も愛され、同時に最も怖れられている女神です。

キラウエア山麓に住む人たちにとって、土地はペレからお借りしているもの。ペレの許しを得て、そこに住まわせていただいていると考えているそうです。溶岩流が町に来たときは、ペレが返せと言っていると受け止め、ペレが返せというなら、いつでもお返しするつもりなんですって!
ペレを讃える歌は、カヒコ(古典フラ)の定番と言われるほど、多く伝わっています。そのひとつ、「Aia La O Pele」をご紹介させていただきますね。
この歌は、長い旅路の末に、やっとハワイ島にたどり着いたペレが、火口から溶岩を流す様子を伝えています。

※ペレの長い旅路のお話は、こちらもご覧くださいね。

ペレをテーマにしたフラダンスでは、必ずと言ってよいほど、ダンサーは赤い衣装をまとい、ペレの化身とも言われる、赤いレフアの花を身につけます。

溶岩の大地に最初に咲く花と言われるレフアの花は、ペレの妹ヒイアカが、ペレに初めてフラダンスを披露した時に身につけ、ペレに捧げた花とも言われています。ヒイアカの舞に感動したペレは、それ以来フラダンスとレフアの花を大切にするようになったそうです。

レフアの花に限らず、ハワイの人たちは、儀式で使用する花や葉を摘む時には、神々に祈りを捧げて許しを請い、儀式に必要な分だけを摘みます。儀式で使用した後には、感謝の祈りを捧げて、海や川に沈めるなど、自然にお返しします。

レフアの花

どんなに祈りを捧げて許しを得ても、レフアの花を摘むと、ペレが悲しみ、雨が降るという言い伝えもあります。
自分に捧げてくれるのは嬉しいけれど、レフアの花を大量に摘むのは悲しい・・・とペレも悩んでいるかもしれませんね!?

※レフアの花については、他にも伝説があります。こちらもご覧くださいね。

ハワイの人たちの自然との関わり方って、とても素敵だと思います。
私達も、もっと自然を大切にしなければいけないと、ペレが教えてくれている気がしませんか?


フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。

ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。

情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック


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