太平洋の真ん中に位置し、豊かな自然と独自の歴史や伝統を持つハワイ。ハワイは、世界の中でも特別な場所です。
ハワイを守り、その自然と文化を未来に伝え残していくため、ハワイの人々は、歌(メレ)や踊り(フラ)によって、人や出来事、場所を讃えます。
オアフ島を讃える、ケアリイ・レイシェルのオリジナル曲『Mele Hoʻāla Moku(メレ・ホアラ・モク)』をご紹介させていただきます。タイトルは直訳すると「島を目覚めさせる歌」という意味。島よ目覚めよ、立ち上がれ！と力強く歌いかけています。
時代の流れに翻弄されて、ハワイがハワイでなくなっていく・・・
ハワイの人々は、そんな危機感を持っています。
ハワイを守るために、今できることをやろう！
ネイティブ・ハワイアンの血を引く多くの人たちが、地域に伝わる物語を伝え残すことを、大切な活動として取り組んでいらっしゃるのです。
『Mele Hoʻāla Moku(メレ・ホアラ・モク)』には、オアフ島の６つの地域とそのシンボルが登場します。歌に登場する順にご紹介させていただきますね。
オアフ島を6つの地域に分けたのは、16世紀にオアフ島を治めていたマイリクカヒ。ワイキキをオアフ島の首都に定め、オアフ島に平和と繁栄をもたらした偉大な首長といわれています。
オアフ島の6つの地域を色分けした地図(出展：Wikipedia)
最初に登場する地域は「’Ewa(エワ)」
オアフ島南部で、パールハーバーがあるエリアです。”真珠湾”という名前の通り、かつては真珠が獲れた美しい入り江でした。
”声の静かな魚”を意味する「イア・ハマウ・レオ」は、この地で獲れた貝のこと。真珠を宿す牡蠣の一種だったようです。牡蠣を獲るときは、声を出してはいけないというルールがあったのだとか。
2番目に登場する地域は「Kona(コナ)」
今のホノルルです。「カレフアヴェヘ」は、ワイキキ沖に現れる波の名前です。上級者のサーファーだけが挑める高波です。
3番目に登場する地域は「Ko’olaupoko(コオラウポコ)」
オアフ島の背骨とも言われるコオラウ山脈の東側です。
この地域に降る雨を「モロラニ」と言います。
4番目に登場する地域は「Ko’olauloa(コオラウロア)」
コオラウポコの北側、オアフ島の北東部から北部に広がる地域です。
海辺に吹く風「マルアルアキワイ」がこの地域の象徴です。
5番目に登場する地域は「Waialua(ワイアルア)」
オアフ島北部、東のコオラウ山脈北端と西のワイアナエ山脈にはさまれた地域です。
ワイアルアの象徴は「クカニロコ」と呼ばれる聖地。クカニロコで生まれた子供は、強いマナ(聖なる力)を持ち、王になると伝えられました。オアフ島を象徴する首長カクヒヘヴァは、クカニロコで生まれたと伝えられています。
最後に登場する地域は「Wai’anae(ワイアナエ)」
ワイアナエ山脈よりも西側のオアフ島西部です。
ほとんど雨が降らず、とても乾燥したエリアです。この地を象徴するのは、ヤシの林。強い日差しから人々を守ってくれる存在なのです。
ご紹介いたします動画は、ディズニー映画『モアナと伝説の海』のワールド・プレミアの様子です。ヒロイン・モアナの声を演じたアウリィ・カルバーリョさんが、素敵なフラダンスを披露しました！お楽しみくださいね。
『 Mele Hoʻāla Moku(メレ・ホアラ・モク)』は、オアフ島のアウラニ・ディズニー・リゾートのプロモーションアルバム『アウラニ・ディズニー・リゾート＆スパ：ミュージック・オブ・ザ・マカアラ』に収録されています。
プロモーションの域をはるかに超越した、秀逸なハワイアン・ミュージック・アルバムと評判なんですよ！
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい！ | MUSBIC/ムスビック
MUSBIC公式 Facebook ページ
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