香水の基礎知識③~美しい花の香りを表現する”フローラルノート”
すれ違った時にほのかに感じるバラの香り・・・
あなたは、その人にどんな印象を持ちますか?
香水の基礎をご紹介するシリーズ、今回は、女性的な香りの代名詞ともいえる”フローラルノート”についてご紹介させていただきます。
香水には、さまざまな種類の香りがあります。香りのタイプ「香調」による分類です。花、樹木、果物といった植物由来の香りや、動物、食べ物、海や水を表現した香りなど・・・その種類は多岐にわたります。
フローラル(Floral)とは、花を使った、花のような、という形容詞。フローラルノートとは、文字通り、”花のような香り”という意味です。
シングルフローラル
1種類の花の香りを表現したものを「シングルフローラル」と言います。
花の香りを楽しめるシンプルな香水に感じますが、使われる香料は、1種類ということはありません。
香水は、ひとつのテーマを表現するために、調香師と呼ばれる職人たちによって、何種類もの香料を調合して作られます。そのテーマが1つのお花、ということなのですね!
フローラルブーケ
複数の花の香りを調合したものは「フローラルブーケ」と呼ばれます。
花束のイメージで、使われる花によって、バラエティに富んだ香りを楽しむことができます。
アクセントに花以外の香りを加えることもあり、さまざまにアレンジされて、新しい香りが生み出されていきます。
ホワイトフローラル
ジャスミン、ユリ、ピオニー(シャクヤク)、チュベローズなど、白い花だけを集めた香りをホワイトフローラルとして、他のフローラルノートとは区別することがあります。
白が持つ、清楚で上品なイメージを表現しています。
3大フローラルもしくは4大フローラル
香りの世界では、ジャスミン、ミュゲ(すずらん)、バラの3種類の花を『3大フローラル』、さらにライラック(リラ)を加えて『4大フローラル』と呼びます。
香料として古い歴史と大きなシェアを持つ、昔も今も大人気の花たちです。
全ての香りの分類、系統を覚える必要はありませんのでご心配なく!
たとえばお気に入りの香水が、何系の香りなのかを探っていくと、意外な自分の好みに気がついたりして、楽しい発見がありますよ!
お好きな香り、お好きな香水を探すのって、実は”自分探し”だったりするのですね。
※こちらの記事では、香りの時間による変化についてご紹介しております。
香水の香りは、とっても不思議。香りは、つけた直後から時間が経つにつれて、次第に変化しています。つけた瞬間に「あ、この香り好き!」と思ったのに、10分経ったら香りが変っていて、そんなに好きではなかったり。逆につけた瞬間は「あんまり・・・」と思ったのに、時間と共に好きになったり・・・
情報源: 香水の基礎知識②~時の流れと共に移りゆく香りの変化を楽しもう! ⋆ MUSBIC/ムスビック
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