香水の基礎知識②~時の流れと共に移りゆく香りの変化を楽しもう!
香水の香りは、とっても不思議。
香りは、つけた直後から時間が経つにつれて、次第に変化しています。
つけた瞬間に「あ、この香り好き!」と思ったのに、10分経ったら香りが変っていて、そんなに好きではなかったり。逆につけた瞬間は「あんまり・・・」と思ったのに、時間と共に好きになったり・・・
香水の基礎をお伝えするシリーズ、今回は香りの時間の経過による変化について、ご紹介させていただきます。
液体が常温で表面から気体になることを「揮発」と言います。
テーブルに水をこぼした後、しばらく経つとテーブルは乾いていますよね?これが「揮発」です。
私たちが匂いを感じるのは、匂いのする液体が揮発するときに、香りの分子が鼻の中に入り、匂いを感じる細胞を刺激するからです。
揮発のスピードは、物質によって異なります。
香水は、揮発のスピード差を利用して、時間の経過とともに、さまざまな香りが漂うように作られています。
トップノート
香水をつけたらすぐに感じる香りを、トップノートと言います。
揮発性の高い柑橘系、ラベンダー、ミントなどの香りが、まず香り立ちます。
トップノートの持続時間は、香水の種類にもよりますが、10分から30分程度です。すぐ消えてしまうトップノートは、香水をつけたときの、自分だけが楽しめる特別な存在なのですね!
ミドルノート
トップノートが消えた後、次第に香り立ってくるのが、その香水のテーマとなる香り、ミドルノートです。ミドルノートが、最も長い時間持続します。物語の主人公といった位置づけですね。
香水を買うときは、ミドルノートがお好きかどうかで決めるのがダイジ!お店で試してみたときは、少し時間をおいてから、もう一度香りをかいでみてください。最初とイメージが変わることもしばしばあります。
ラストノート
物語の主人公・ミドルノートが退場した後、その香水の香りが消えるまで、最後にほのかに感じられる香りを、ラストノートといいます。
肌の上で、あなたの体臭と混ざり合って、あなただけの香りになっています。
ずっと眠っていた、持続性のある香り、ムスクやアンバーといった動物性の香りや、サンダルウッド(白檀)やシダーウッド(松やヒノキなど針葉樹)などの樹木の香りがメインとなって、物語の余韻を演出します。
香りの変化は、時間の経過だけでなく、天候、気温、湿度、さらにつける方の体温によっても微妙に変化します。
同じ香水をつけても、人によって異なる香りとなって現れるのも、香水の魅力なのですね!
ステキな”香りライフ”をお過ごしくださいね。
※こちらの記事では、香水の種類をご紹介しております。
近ごろは男女を問わず、”香りのおしゃれ”が注目されています。ムスビックでは、ワンランク上の、素敵な大人への道しるべとなる”香水”について、その基礎知識や使い方などを、少しずつご紹介してまいります。みなさまがご自分に似合う香水を楽しめるよう、お手伝いができればと思っております。
情報源: 香水の基礎知識~香水の種類を知って、おしゃれに香りを使いこなそう! ⋆ MUSBIC/ムスビック
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