北西ハワイ諸島の「ニホア島」~2022年メリーモナーク・フェスティバルに登場!ハワイ最古の遺跡が静かに眠る、鳥たちの楽園
北西ハワイ諸島の小さな島、ニホア島をご存知ですか?
世界最高峰のフラダンス競技会、メリーモナーク・フェスティバル2022年大会のカヒコ(古典フラ)部門で、2つのチームがニホア島をテーマに取り上げました。そのときにニホア島に興味を持たれた方も、多いのではないかしら?
今回は、北西ハワイ諸島のニホア島についてご紹介いたします。そこはハワイ最古の遺跡が眠る島、別名「モク・マヌ(鳥の島)」とも呼ばれる、まさに鳥たちの楽園です。
ニホア島は歯のような島?
ニホア島は、カウアイ島の北西約240㎞の距離に位置する、北西ハワイ諸島の中でハワイ主要8島に最も近い島です。面積は1㎢にも満たない、小さな無人島です。
「ニホ」とは、ハワイ語で「歯」を意味します。ニホア島は、四方を切り立った崖に囲まれているため、歯にちなんだ名前が付けられたといわれています。
※北西ハワイ諸島とその周辺は、「パパハナウモクアケア」として世界遺産に登録されています。
人類の故郷であり死後の魂が還る場所
ニホア島には、大きな祭壇やそこに続く石段などの遺跡が遺されています。”古代ポリネシア人の大いなる旅”によって移動した、初期のハワイ人が住んでいたと考えられています。最も古いものは、測定により西暦867年から1037年のものとされています。
ハワイの人々は、ニホア島を含む北西ハワイ諸島を、人類の故郷であり死後には魂が還る、神聖な場所と考えていました。
現在のニホア島は、非常に乾燥していて淡水がないため、人が住むことはできません。1000年以上前のニホア島には、森林や淡水があったのですが、何らかの理由により森林が破壊され、人の住めない土地になっていったと考えられています。その経緯は、今も謎に包まれています。
ニホア島には、たくさんの固有動植物が生息しています。島の地形や環境が人を島から遠ざけ、固有種を絶滅から守るのに役立ったようです。
ニホア島の自然を守れ!
ニホア島は小さい島なので、ちょっとしたきっかけで、固有種が絶滅する危険性をはらんでいます。
現在、ニホア島を含む北西ハワイ諸島へは、特別な許可を得た団体しか入ることは許されていません。
こちらの動画では、2022年4月に行われた、侵入草の除去活動の際に撮影された、ニホア島の貴重な姿を見ることができます。
ニホア島に上陸するときは、外部から動植物を持ち込まないように、衣類や靴を完全に消毒しなければなりません。さらに、事前に動植物への影響を最小限にするための行動を学ばなければいけないそうです。
貴重な自然と文化遺産、大切に守り、未来に残していけるよう、私たちもできることから取り組んでいきたいですね!
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