川のせせらぎは第一級の清涼剤! 線画家もんでんゆうこさんのイラストで歩く多摩川上流
青い空の下、木々の深い緑を背景に流れる清流。聞こえてくるのは、川の流れる音や鳥のさえずり・・・
誰もがいつでも憧れる風景ですね。
暑い季節には、夢にまで見てしまいそう!
東京都を西に行くと、次第に「え?ここが東京?」と思うほど、自然が豊かで、訪れる人の心を虜にする風景が広がっていきます。
そんな風光明媚な東京・奥多摩を、線画家もんでんゆうこさんのイラストで訪れます。
山梨県・東京都・神奈川県を流れる多摩川は、首都圏を流れる大きな川のひとつでありながら、護岸工事をしていない部分が多いのが特徴です。ほぼ全域で、川辺の野草や野鳥を楽しむことができます。
青梅市よりも上流の流域は、秩父多摩甲斐国立公園(※)に含まれ、美しい景観を楽しむことができます。
※あれ?”秩父多摩国立公園”では?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
1950年に国立公園に指定されたときの名称は、”秩父多摩国立公園”でしたが、指定されているエリアのうち、約37%を占める山梨県の名称がついていないということで、2000年に、”秩父多摩甲斐国立公園”と名称が改められました。
さて、山や川といった大自然をスケッチするとき、最も難しいのは、360度に広がる雄大な風景から、どこを切り取って画用紙のサイズに収めるか、つまり”何を描くか”を決めることではないでしょうか?
描きたいことって、その風景の中で、一番心を揺さぶられた部分なのかしら?
もんでんゆうこさんのイラストを拝見していると、そんなふうに感じます。
こちらのイラスト、川や野草の美しさもさることながら、遠くに見える伐採作業中のパワーショベルカーが印象的です。
ショベルカーの動きがカッコいい!これが、もんでんゆうこさんの心を揺さぶったポイントだったんですね。
もんでんゆうこさんが、山道のベンチに腰掛けて読書している男性を描いていたら、たまたま若者が通りかかったそうです。
クライミングの練習帰りだったのでしょうか?素敵な偶然!もちろんイラストの中に登場です。
河原の風景・・・と思ったら、なんと手前にペンケースや飲み物が描かれています。
自然の景色を描くご自身も、ちょっとだけ登場ですね!
もんでんゆうこさんのイラストは、眺めているだけで、奥多摩の涼やかな風を感じます。川のせせらぎも聞こえてきそう!(^^)!
そして、もんでんゆうこさんのイラストには、必ずといってよいほど、人の営みが描かれていました。
美しい自然の中にとけこむような人の営み。これもまた心に残る風景なんですね!
「自然を描くのは、実は苦手なんです。
雄大すぎてつかみどころがない中、何か”きっかけ”を見つけて描きました。
普段は街中でのスケッチが好きなのですが、たまに手強い相手に挑むのも、楽しいものです。
まだまだ『線の途』は厳しいと、しょんぼりしながら帰っていますが・・・(笑)」
と、もんでんゆうこさんは微笑んでいらっしゃいました。
もんでんゆうこさんについて
下書きをせずにペンで絵を描く、線画家もんでんゆうこさん。
躍動感のある、伸びやかな絵がとても魅力的です。永沢まこと氏に師事。
現在は、広報誌などの連載を手掛けるほか、保育園の絵画講師やカルチャー教室の講師として、東京・多摩地域を中心に活躍中です。
※もんでんゆうこさんのホームページはこちら
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