フラダンス~カヒコ(古典フラ)に必須!ハワイの伝統楽器、瓢箪から作った『イプ』
今から1000年以上も前のこと、「大いなる旅」によってハワイにたどり着いた人たちは、海や火山、雨といった大自然に畏敬の念を抱き、祈りを捧げました。
時を重ね、その祈りは、歌や踊りを伴うものに進化していきました。フラ(Hula)と呼ばれる歌、踊り、祈りがミックスした、ハワイ独特の、総合芸術の誕生です。そして歌や踊りとともに、さまざまな楽器が伝えられてきました。
「イプ(Ipu)」は、まさにその代表的な存在といえるでしょう。
イプとは、ハワイ語で瓢箪(ひょうたん)のことを意味します。瓢箪は、世界最古の栽培植物と言われ、食用や容器として、古くから使われてきた有用植物のひとつです。この瓢箪で作られたイプは、カヒコ(古典フラ)では、必ずと言ってよいほど使われてきた楽器なのです。
イプは、大きく2種類に分けられます。「イプヘケ」と「イプヘケオレ」です。
イプヘケ(Ipu heke)
イプヘケは、2個のひょうたんを繋ぎ合わせたものです。「ヘケ」には上という意味があり、「イプの上にイプがあるもの」という意味になります。非常に大きいものが多く、伴奏者が使用するシーンが多いです。また、ダンスを伴わないチャント(ハワイ語では「オリ」と言います)にも用いられます。
写真のように、くびれた部分(2個のひょうたんの繋ぎ目)に紐や布を巻き、その先端を手首に巻きつけます。使うときは、瓢箪の側面を叩いたり、地面に打ちつけて音を出します。
イプヘケオレ(Ipu heke ‘ole)
イプヘケオレは、1つのひょうたんから作られたイプ。「オレ(’ole)」は、ハワイ語で「違う」とか「ない」という意味で、イプヘケオレとは、イプヘケではない、つまり上がついていないイプという意味です。ハワイでも日本でも、一般的にイプと言うときは、こちらのタイプを指します。
大きさや形は様々で、伴奏者が使うこともあれば、ダンサーが使うこともあります。
ハワイの人達は、神聖な儀式だけでなく、みんなで集まって楽しむためにも、打楽器を打ち鳴らし、フラダンスを舞いました。打楽器の音って、気分が盛り上がりますね!
フラダンスを習うと、ハワイの伝統的な打楽器も習うことができます。
私達も、ハワイの人たちの伝統を、伝え広めていくお手伝いをしていきたいと思っております。
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック
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