【競技かるた入門!】知ったら競技かるたをもっと楽しめる!”決まり字”のお話
畳の上の格闘技とも言われる、競技かるたの最大の魅力は、一瞬を争うスピードと緊迫感!
・・・でも、何故そんなスピードで札を取れるの?
という疑問に答えてくれるのが、”決まり字”です。
競技かるたの魅力をお伝えするシリーズ、今回は、知ったらもっと競技かるたを楽しめるキーワード、”決まり字”についてご紹介させていただきます。
”決まり字”とは?
決まり字とは、100枚ある札の中から、1枚に決定できるまでの、冒頭の音のことを言います。
たとえば、「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで…」という歌は、最初の3文字「はなさ」まで聞けば、100枚の札が1枚に絞り込まれ、取ることができます。この「はなさ」が決まり字です。
「は」で始まる歌を例にして、ご説明させていただきますね。
下の写真の歌をご覧ください。
小倉百人一首に「は」で始まる歌は4首あります。
そのうち「はる」で始まる歌は2首、「はな」で始まる歌も2首です。
「はるす」で始まる歌、「はるの」で始まる歌は、それぞれ1首、
「はなさ」で始まる歌、「はなの」で始まる歌も、それぞれ1首です。
冒頭の3文字「はるす」「はるの」「はなさ」「はなの」が、それぞれの札の”決まり字”です。
「はなの」まで聞こえたら、上の句を全部聞かなくても、下の句である「わかみよにふる なかめせしまに」という札を取ることができます。
選手のみなさんは”決まり字”を覚えていらっしゃるので、競技かるたが一瞬を争う激しい戦いとなるわけですね!
”決まり字”の文字数は、一文字で決まる”一字決まり”から、六文字で決まる”六字決まり”まであります。
しかし・・・
”決まり字”の文字数は固定ではありません!
どういうことかというと、
競技が進行していくにつれ、残りの札は減っていきます。
すると、”決まり字”も変化していくのです。
「はなさそふ・・・」という歌の”決まり字”が「はなさ」なのは、「はな」で始まる歌がもう一つあるからですね。
もう一つの歌である「はなのいろは・・・」という歌が読まれた後は、「はな」で始まる歌は他になくなります。
「はなさそふ・・・」の歌の”決まり字”は、「はな」に変わります。
さらに競技が進行して、「はるすぎて・・・」で始まる歌も、「はるのよの・・・」で始まる歌も読まれた後は、「は」で始まる歌は「はなさそふ・・・」だけになります。
「はなさそふ・・・」という歌の”決まり字”は、「は」に変わります。
「は」と聞こえた瞬間に、札を取りに行けるのです!
状況によって”決まり字”が変化していく、しかも終盤に近づくにつれて、”一字決まり”の札が増えていくのも、競技かるたの面白さのひとつです。
スピードと緊迫感が増し、否応なしに試合は盛り上がっていきます!
競技かるたは、試合の進行に従って変化していく決まり字を、常に把握していく必要のある、柔軟性の求められる競技でもあるのです。
柔軟性って、競技かるたのみならず、さまざまな場面に応用できるスキルですよね!
※競技かるたの基本ルールをご紹介しております、こちらの記事も是非ご覧くださいね。
競技かるたって、どんな競技?楽しめるポイントはどこ? そんな疑問にお答えして、”これさえ押さえれば競技かるたを見て楽しめる”、競技かるたの戦い方や基本のルールをご紹介いたします。
情報源: 【競技かるた入門!】”これさえ押さえれば競技かるたを見て楽しめる!”基本のルールをご紹介 | MUSBIC ムスビック
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