自然教育園の冬は、豊かな自然を楽しめるだけじゃない!冬の森に行ったら良いことがある!
”冬の風景”って、どんなイメージですか?
寒そう?
殺風景?
無彩色?
ネガティブなイメージを持ってしまいがちな冬ですが・・・
寒さが厳しくなってきた12月、東京・港区の国立科学博物館付属自然教育園に足を運んでみたところ、行く前のイメージを覆す、素敵なものをたくさん見ることができました。
冬の森は”縁起物”がいっぱいなのです!
自然界の冬のようす、ちょっとご紹介させていただきますね。
都心とは思えないほど、豊かな自然を楽しめ、邪気を祓うパワースポットでもある、自然教育園。
紅葉が終わり、落葉樹の葉が落ちた森の中では、至る所で鮮やかな赤い実を見ることができます。
冬に赤い実が多いのは、鳥たちの目を引くためと言われています。
鳥たちに実を食べてもらうことで、種子は遠くまで散布され、植物にとって、子孫の分散、存続に大きな効果をもたらすのだそうです。
赤という色は、「明るい」に通じると考えられ、おめでたい色として古くから尊重されていますが、植物にとっても、種の存続、繁栄をもたらす色だったのですね!
縁起の良い植物の代表格、センリョウです。
日本を含む、東アジアの温かい地域が原産で、かつては日本国内、どこでも見ることができました。
見た目の美しさと、”千両”という、お金持ちを連想させる名前から、お正月の縁起物として、とても人気の植物です。
マンリョウも縁起物として人気の植物です。
センリョウと同じく、日本を含む東アジアの温かい地域が原産の」のマンリョウ、センリョウとよく似ていますが、実は全く別の種類です。マンリョウは、葉の下に隠れるように、下向きに赤い実がつきます。
センリョウの実よりも重いから下向きに実がつくと考えられ、”万両”という名前になったのだとか。
カラタチバナは、ヒャクリョウとも言われます。
センリョウやマンリョウよりも背が低く、実の数も少ないから、”百両”なんですって!
小金持ち、といったところでしょうか?
クリスマスの装飾によく使われる赤い実が、サルトリイバラです。
西日本では、端午の節句の柏餅は、サルトリイバラの若葉で包んだそうです。
若葉はゆでて食べたり、お茶やたばこの代用としたり、根茎は薬用にと、とても有用な植物です。
湿地では、ヤツデの花が咲いていました。
手のひらのように広がる、大きな葉が特徴的なヤツデは、別名を「天狗の羽団扇(はうちわ)」と言います。
ヤツデの葉には、魔物を追い払い、人を招く力があると考えられていたのだとか。
寒い季節にお散歩すると、たくさんの縁起の良い植物に出会えるという、素敵なご褒美があるんですね!
みなさまも、是非お出かけして、”良いこと”をたくさん招き入れてくださいね。
この冬も、みなさまにとって、良いことがたくさんありますように!
国立科学博物館付属自然教育園のサイト
http://www.ins.kahaku.go.jp/index.php
きれいな花や植物を通して、自然や文化を大切にする心を伝え残していきたいですね。
ムスビックは美しい自然や文化の伝承を応援します!
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