香水に秘められた東洋への憧れ〜ミステリアスで魅惑的なオリエンタルノート
その名前から、どんな香りか想像するのが難しい”オリエンタルノート”
ミステリアスで神秘的、まるで秘密のベールに包まれているよう・・・だからこそ、魅惑的でよけい気になる・・・
香水の基礎をご紹介するシリーズ、今回はオリエンタルノートについてご紹介させていただきます。
いったいどんな香りなのか?
まずは、オリエントという名前から探っていきましょう。
オリエントとは?
欧米では、東西を表現する言葉として、しばしばオリエント・オクシデントという表現を使います。日本の東洋・西洋、中国の東方・西方に似た表現ですね!
オリエント(Orient)の語源は、ラテン語で「日が昇るところ」を意味するオリエンス(Oriens)。オクシデント(Occident)の語源は「日の沈むところ」を意味するオクシデンス(Occidens)です。
ヨーロッパの人々が、オリエント・オクシデントという区別をするようになった背景は、古代ローマ帝国が東西に分裂した時代にさかのぼります。
強大だった帝国が弱体化したこの時代、ヨーロッパ諸国で、独自の文化が育まれていきました。
当初、ヨーロッパの人々にとって、オリエントとは、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)を意味しました。東ローマ帝国が滅亡した後は、オスマントルコ、つまりイスラム世界に変化していきます。
オリエントの定義は諸説ありますが、今では、中東から北アフリカ、インドあたりまでを意味するようです。
自分たちと異なる文化を持ち、ミステリアスでとても魅力的な世界、それがヨーロッパの人々にとってのオリエントなのですね!
オリエンタルノートの代表的な原料
オリエンタルノートは、ヨーロッパの人々が感じる、オリエントのイメージを香りで表現したものです。さまざまな香りを絶妙なバランスで配合して、 甘く重厚な香りが創り出されます。
☆スパイス系の香り
バニラ、シナモン、ナツメグ、さらにペッパーやクローブといった、中東からヨーロッパに運ばれたスパイスの香り。
☆ウッディ系の香り
パチュリ、ベチバー、サンダルウッド(白檀)など、アジア生まれの樹木の香り。
☆樹脂系の香り
いにしえの時代から香料として珍重され、聖書にも登場する乳香(フランキンセンス)や没薬(ミルラ)なども登場します。
☆動物系の香り
ムスク(ジャコウジカ)やアンバー(マッコウクジラ)といった動物由来の香りが、厚みを増していきます。
オリエンタルノートの香水は、フローラルノートやシトラスノートと比べると、もしかすると、香り上級者向け?と感じられるかもしれません。
思いっきり背伸びしたいとき、お洋服に「勝負服」があるように、「勝負香水」として、あなたの背中を押してくれる、心の支えにしてみてはいかがですか?
素敵な香りライフをお過ごしくださいね!
※こちらの記事では、リフレッシュの香りの代表格”シトラスノート”をご紹介しております。
さんさんと降り注ぐ朝の陽光、頬に優しくあたる爽やかな風には、ほのかにオレンジやレモンの香り・・・リフレッシュのイメージって、こんな感じでしょうか?香水の基礎をご紹介するシリーズ、今回はフローラルノートと並んで、最もベーシックな香りのひとつ”シトラスノート”をご紹介させていただきます。
情報源: 香水の秘密~リフレッシュしたいときの香り、爽やかな朝の風を運んでくれる”シトラスノート”の正体を探る ⋆ MUSBIC/ムスビック
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