東京都庭園美術館ルネ・ラリック展

アール・デコの館、東京都庭園美術館のルネ・ラリック展で、フランス人の”暮らしの芸術~アール・ド・ヴィーヴル~”を体感!

【お知らせ】
東京都庭園美術館は、新型コロナウイルスの影響により、現在休館中です。
一日も早く収束の日を迎えられるよう、みんなで力を合わせて対策していきましょう。

 
フランスの人々が持つ、日々の暮らしに対する美意識を”アール・ド・ヴィーヴル(Art de Vivre)”または”ラール・ド・ヴィーヴル(L’Art de Vivre)”と言います。
直訳すると「暮らしの芸術」、ライフスタイルに近い意味ですが、スタイルではなくアートという言葉を使うところに、フランス人らしさが表れていると言われます。

東京・白金台の東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)では、現在「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」が開催されています。

19世紀から20世紀にかけて一世を風靡した、アール・ヌーヴォーとアール・デコ。この両時代にわたって活躍したフランスのガラス工芸家、ルネ・ラリック。芸術性と実用性を兼ね備えたその作品は、”アール・ド・ヴィーヴル(Art de Vivre)”を豊かに表現していると讃えられています。

 

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)_庭から

お庭から見た”アールデコの館”、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)

 

展覧会の様子を、少しだけご紹介させていただきます。
美しさと機能性を兼ね備えた作品ひとつひとつが、”アール・ド・ヴィーヴル”を表現しています。

嬉しいことに、今回の展覧会は、写真撮影が認められています。スマホや一眼レフカメラで作品を撮影する人達も、大勢いらっしゃいました。

 

ルネ・ラリック_三羽の孔雀

テーブルセンター・ピース「三羽の孔雀」

 
お客様をお迎えする食卓の中央に配置して、その食卓を美しく飾るテーブルセンター・ピース「三羽の孔雀」、1920年の作品です。
今回の展覧会の看板にも使われています。これを食卓に飾るの!?と、ちょっとびっくりする大きさでした!

 

ルネ・ラリック_コティの香水瓶

コティの香水テスターケース

 
1908年、ラリックはコティ社の注文を受け、香水瓶とラベルのデザインをしました。美しいデザインの瓶に香水を入れて販売する、今も受け継がれているトレンドの始まりだったのだとか。

 

カーマスコット「勝利の女神」

カーマスコット「勝利の女神」1928年の作品です

 
1910年頃から1920年代にかけて、自動車のボンネットの先端に、カーマスコットと呼ばれる装飾品をつけることが流行。ラリックは、ガラス製のカーマスコットを多く製作しました。今では、歩行者の安全に配慮して、カーマスコットを装着した自動車は、とても少なくなりました。安全第一とはいえ、ちょっと寂しい気もいたします。

 

ルネ・ラリック_デカンタとグラス

デカンタとグラスのセット

 
こんなに美しいグラスでいただいたら、ワインもお水も、とっても美味しく感じそうですね!

 

ルネ・ラリック_花瓶

色とりどりの花瓶

 
花を生けなくても、そのまま置くだけで、お部屋のアクセントになりそうな鮮やかな色彩の花瓶です。

 

ルネ・ラリック_猫

猫の置き物とシガレットケース、1932年の作品です

 
これは可愛い!(^^)!
ネコ好きにはたまりませんね。ずっと眺めていたい!

 

ルネ・ラリック_テーブルデコレーション

美しい花と食器で最高のおもてなしを

 
美しい食器とお花でテーブルデコレーション!
それだけで、最高のおもてなしを演出できますね。

 

ルネ・ラリック_常夜灯

電気式の常夜灯

 
就寝中の安全のため、一晩中つけておく灯り、常夜灯(じょうやとう)です。
真夜中に目が覚めても、ほっこりできる優しい光が印象的。

 

ご紹介いたしました作品は、会場である旧朝香宮邸の各室に配置されています。どこにあるか、お出かけして探してみてはいかがですか?

 
☆情報☆

北沢美術館所蔵 ルネ・ラリック
アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美

会期:2020年2月1日(土)~4月7日(火)
会場:東京都庭園美術館
休館日:毎月第2・第4水曜日

開館時間や入館料などの詳細情報は、公式ホームページをご覧ください。

 

※こちらの記事は、世界一美しいアール・デコ建築の旧朝香宮邸をご紹介しております。


20世紀初頭、大きな戦争の狭間の時代、芸術やアートは、一部の特権階級の人たちのものから、一般大衆のものへと移行していきました。そんな時代を象徴するのが、フランスで生まれたアール・デコ(Art Déco)。ここ日本で、しかも都心で、世界でも稀に見る美しさの、アール・デコの建築物を堪能することができるんです!
情報源: 旧朝香宮邸~すぐ行ける、いつでも行ける! 世界一美しいアール・デコ建築を堪能するひとときを! ⋆ MUSBIC/ムスビック

 

MUSBIC公式 Facebook ページ

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA