心も躍るハワイアン・ソング「KHBC」~やったぁー!我が町にラジオ局がやってきた!
女神ペレの住むキラウエア火山を抱くハワイ島。その東海岸の町ヒロに、1936年5月、ハワイ島初のラジオ局が誕生しました。コールサインは「KHBC」!!
生まれて初めてラジオを見た人々は、どれだけ驚いたことでしょう。箱から人の話し声や歌が聞こえてくるなんて!
ラジオ局「KHBC」の誕生を記念して作られたハワイアン・ソング、その名もズバリ「KHBC」をご紹介いたします。ハワイにやってきた”文明の利器”ラジオへの驚きと興奮を、生き生きと描いていて、何度も出てくる「ウララエホー!」という楽し気なリフレインが、人々の喜ぶ様子をストレートに伝えてくれるハワイアン・ソングです。
「KHBC」の作者はヴィッキー・イイ・ロドリゲス(1912~1987)。ワイキキの大人気ラジオ番組「ハワイ・コールズ」初期のスター歌手であり、クム・フラ(フラダンスの先生)でもあった女性です。
ヴィッキーは、幼い頃からハワイの音楽に囲まれて育ちました。後にヴィッキーは「ハワイ・アロハ」「カウラナ・ナ・プア」「パオアカラニ」といった、ハワイ王国時代の歌を世の中に再び紹介することに。これらの歌は、ヴィッキーがいなかったら、おそらく失われていただろうと言われています。
2018年のクイーン・リリウオカラニ・ケイキ・フラ・コンペティションで3位に輝いた、メイヤ・リン・ラモスさんの素敵な舞台をご紹介いたします。45秒目から「KHBC」です。
とっても楽しそうなの!当時のハワイの人々が驚き・喜んだ様子が伝わってきますよ。
フラダンスで楽しい演出がなされることが多い「KHBC」ですが、こちらはちょっと珍しいバージョン!
ハワイの名門校カメハメハ・スクールの合唱コンテスト”カメハメハ・スクール・ソング・コンテスト2019”で披露された、アカペラの合唱です。まるで讃美歌のよう!これもまた喜びが伝わってきますね!
喜びも悲しみも、何でも歌や踊りを通して伝え残してきた古代ハワイの人々の魂は、今も脈々と受け継がれているのですね!
※ヴィッキー・イイ・ロドリゲスは、ハワイ文化に対する長年の貢献を認められ、1995年のハワイアン・ミュージック殿堂入りをはじめ、数々の団体から表彰されています。
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック
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