Lahaina Maui Hawaii

マウイ島ラハイナ、そして聖なるモクウラの復活を願うハワイアン・ソング『Malu ‘Ulu A’o Lele(マル・ウル・ア・オ・レレ)』

マウイ島の古都ラハイナ。2023年8月に発生した山火事で壊滅的な被害を受けた後、ラハイナは今も復興への途を歩み続けています。
ハワイ島ヒロ出身のシンガー・ソングライター、カラニ・ペアさんがラハイナの人々に奉げたオリジナル・ソング『Malu ‘Ulu A’o Lele(マル・ウル・ア・オ・レレ)』をご紹介いたします。

タイトルの”Lele”はラハイナの古い地名で、”Malu ‘Ulu A’o Lele”とは、Leleのパンノキに守られた場所、つまりラハイナを意味しています。古いハワイアン・ソングでも、”ラハイナ、カ・マル・ウル・オ・レレ”という歌詞がよく登場するんですよ!

 

聖なる土地モクウラの数奇な歴史

かつてラハイナには、モクヒニアと呼ばれる池がありました。その池にはモクウラという島があり、モオ(大トカゲ)の女神、キハワヒネによって守られていました。モクウラは聖なる土地として崇められ、14世紀以来、歴代のマウイの首長たちが住んでいました。
ハワイ王国が成立した後、ラハイナは王国の首都として栄えました。カメハメハ3世は、モクウラに私邸を築くほど、この地を愛していました。

 

モクヒニア、モクウラ、ラハイナ

1910年頃に撮影されたモクヒニア(出展:Wikimedia Commons)

 

ハワイ王国の首都がホノルルに移転した後、残念ながらモクウラは荒廃していきました。1916年に、蚊の繁殖地になってしまったことを理由にモクヒニアは埋め立てられ、モクウラも消えてしまいました。その一帯は、Malu’ulu o Lele Park(マルウル・オ・レレ公園)の一部となりました。
その後モクウラは、1994年8月29日、ハワイ州歴史登録財に、1997年5月9日にカメハメハ3世の王宮複合体として、国家歴史登録財に追加されました。

 
カラニ・ペアさんの『Malu ‘Ulu A’o Lele』は、アルバム「Kuini」(2024年7月26日リリース)に収録されています。
ラハイナ、そしてモクウラの復活を願う、心を包み込むような優しい歌声と素敵なフラダンスに癒されてくださいね。

 

 

モクウラ復興へ

近年、モクウラ周辺は復興活動が盛んになり、湧き水をこの地に戻して、池を再現しようというプロジェクトも進みました。2023年8月に発生したラハイナの大火事によって中断したものの、その動きは止まることなく、文化と自然の再生を目指す、様々な取組が展開されています。

 

Painting by Janet Spreiter

Painting by Janet Spreiter

 
カラニ・ペアさんは、このアルバムで何と4度目のグラミー賞「最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム賞」を受賞しました!何と、これまでに出した4枚のアルバムが全て受賞という快挙です!

 
☆こちらの記事は、ラハイナを舞台にした定番ハワイアン・ソング「Puamana(プアマナ)」をご紹介しております。


ずっと歌い継がれている歌があります。次々と新しい歌が生まれても、決して褪せることなく輝き続ける、定番【スタンダード・ナンバー】と呼ばれる歌です。

情報源: 定番ハワイアン・ソング「Puamana(プアマナ)」~愛する家族と過ごした、幸せな思い出はいつまでも~ ⋆ MUSBIC/ムスビック

 

フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。

情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック

 

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