6月10日は「時の記念日」 その由来や意義をひも解いてみる!
Remember that time is money.
時間の大切さを表現した、ベンジャミン・フランクリンの有名な言葉です。
時間は誰にでも平等に与えられ、誰にも過ぎた時間を取り戻すことはできません。
誰もが忙しい今の時代、「タイムマネジメント」という概念も、重要性を増している気がしませんか?
「時の記念日」は、そんな時間の大切さを考える日なんです。
時の記念日の制定
時の記念日は、1920年(大正9年)に、東京天文台(今の国立天文台)と、生活改善同盟の働きかけによって、制定されました。
時間をきちんと守り、生活の改善と合理化を進めましょう、という目的で制定されたと言われています。
明治維新から約半世紀が過ぎたこの時代、近代化を根付かせ、次のステップに進んでいくためには、個人の生活意識そのものを改革する必要があると考えられていました。
そのために発足したのが、生活改善同盟です。社交儀礼から服装、食事、住まいなど、生活全般の改善と合理化を目指していました。
時の記念日は、国民の生活を改善・合理化するためには、国民が時間の大切さを認識する必要がある、という考えのもと制定されたのです。
6月10日になったわけは?
はるか昔。大化の改新で有名な天智天皇は「漏刻(ろうこく)」と呼ばれる水時計を造って鐘を打たせ、国民に時を知らせました。日本における時報の始まりです。
その日が、6月10日だったのです。
実は『日本書紀』には、天智天皇は、皇太子時代の西暦660年と、天皇になってからの671年の2回、漏刻を創設したという記述があります。671年の記述には「天智天皇10年4月25日」と日付が明記されているため、4月25日をグレゴリオ暦に直した6月10日を時の記念日としたそうです。
飛鳥水落遺跡
1972年に発見された、奈良県明日香村にある飛鳥水落遺跡(あすかみずおちいせき)は、その後の調査により、天智天皇が671年に設置した漏刻とその付属施設であることがわかっています。
水時計は、容器に水が流れるようにして、その水面の高さの変化で時を計ります。
時間を計る道具としては、日時計に次いで古いため、いつ・どこで発明されたのかわかっていません。紀元前16世紀ごろのバビロニアや古代エジプトには、すでに存在していたようです。
時の記念日。毎日忙しい日々を過ごす方も、ちょっと立ち止まって、過ぎ去った想い出を懐かしんだり、これから訪れる大切な未来に思いを寄せたり・・・
あらためて時間の大切さを考えるきっかけにしてみませんか?
私たちは、みんなで一緒に楽しく過ごす時間や、ひとりで過ごす静かな時間を大切にしたい人たちを応援します!
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