「プリンス・ロット・フラ・フェスティバル」ハワイの人々に愛されていたカメハメハ5世を讃えてみんなで楽しもう!
☆2021年は、10月28日(木)にバーチャルで開催!
毎年7月上旬、ハワイ・オアフ島ホノルルで、フラダンスの祭典「プリンス・ロット・フラ・フェスティバル」が開催されます。
競技会形式ではないフラ・フェスティバルとして、ハワイで最大規模のイベントと言われている、プリンス・ロット・フラ・フェスティバル。ハワイ古来の伝統であるフラダンスの復活と発展に貢献した、ロット王子(後のカメハメハ5世)を讃えるために、1978年から行われています。
41回目の開催となる2018年は、7月21日(土)と22日(日)の2日間に渡って、開催されました。
会場は、2017年に、それまで行われていたモアナルアガーデンから、イオラニ宮殿に変更となりました。どちらも、ロット王子(カメハメハ5世)にゆかりの深い場所なんですよ!
ロット王子(カメハメハ5世)とハワイ文化の復興
ロット・カプアイワ王子(1830~1872)は、カメハメハ大王ことカメハメハ1世の娘、キナウの長男です。親しみを込めて「ロット・カメハメハ」とも呼ばれています。
1866年、カリフォルニア州サクラメントの新聞「サクラメント・ユニオン」の特派員として、ハワイを訪れた作家マーク・トウェインは、記事の中で、カメハメハ5世について、「非常に賢明で人民のことを大切にした君主で、とても人々から敬愛されていた」と記述しています。
ロット王子は、王様になる予定ではありませんでした。
しかし、カメハメハ3世の養子となり、カメハメハ4世となった弟アレキサンダー・リホリホが、29歳という若さで夭折したため、ロット王子がカメハメハ5世として即位することになりました。
時は19世紀。欧米諸国が帝国主義のもと、領土拡大を目指していた時代です。
ハワイにおける、アメリカ人の勢力が強くなりすぎたことを危惧したカメハメハ5世は、アメリカによって起草された憲法を否定して、王権を強化する新憲法を発布、親英的な政策を打ち出していきました。皮肉なことに、これがアメリカを刺激してしまい、アメリカによるハワイ併合計画がスタートする一因になったともいわれています。
生涯独身だったカメハメハ5世は、後継をバニース・アウアヒ王女に頼みますが、承諾を得られないまま、42歳で亡くなりました。
カメハメハ5世のご逝去をもって、カメハメハ王朝は終焉を迎えたのです。
ハワイ王国の次の王様は、選挙で決定することとなりました。選挙の結果、ルナリロがカメハメハ5世の次の王様となりました。しかし、ルナリロは、わずか1年の在位で、結核で亡くなってしまいます。
再び選挙が行われ、カラカウアが王座に就きました。
カメハメハ5世は、キリスト教布教の妨げになるとして禁止されたハワイの伝統的な信仰や、「淫らな踊り」として禁止されたフラダンスを復活させようと尽力した、最初の王様でした。カメハメハ5世によるハワイの伝統を復活させる取り組みは、カラカウア王に受け継がれていくこととなったのです。
モアナルアガーデン財団(MGF)
プリンス・ロット・フラ・フェスティバルを主催しているのは、1970年に設立された非営利団体、モアナルアガーデン財団(MGF)です。
モアナルアガーデンのあるモアナルア渓谷は、ハワイ王家ゆかりの地で、カメハメハ5世の別荘が今も残っています。
私たち日本人にとっては、「この木なんの木」のある公園というと、親しみがわくかもしれませんね。(ハワイでは「HITACHI TREE」と呼ばれています。)
モアナルアガーデン財団は、この地に関する教育と資産管理、プリンス・ロット・フラ・フェスティバルの主催を通して、ハワイの文化や環境の保護・存続をミッションとしている団体です。
プリンス・ロット・フラ・フェスティバルは入場無料です。ハワイ全土から集まってくる、フラ・ハラウ(フラダンス教室)のみなさんによる、素晴らしいパフォーマンスが披露されます。また、ハワイアン・キルトの展示会やハワイアン・バンドの演奏、ハワイ伝統料理やロミロミマッサージなども楽しめます。地元の人たちは、1日中楽しんでいるのだとか。
この時期にハワイを訪れる機会があったら、是非行ってみたいですね!
モアナルアガーデン財団のホームページはこちらをご覧くださいね。
フラ(hula)は、ハワイの伝統的な歌・踊り・音楽がミックスした総合的な芸術で、宗教的な儀式でもあります。
ハワイの伝統芸能フラ(hula)には、「ダンス」という意味が含まれています。
そのため、フラ(hula)と呼ばれる事も多いのですが、「フラダンス」の方が一般的です。
このサイトでは「フラダンス」と表記させていただいております。
情報源: ハワイの教養として、フラダンスのことをきちんと知りたい! | MUSBIC/ムスビック
MUSBIC公式 Facebook ページ
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